あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

映画・舞台

朗読劇「スプーンの盾」を観る。

職場の方から急遽、VOICARION『スプーンの盾』の代打を受ける(シアタークリエ)。この芝居も初めてだったし、朗読劇自体が久しぶりだった(新国立劇場で観た「オズマ隊長」以来だと思う)。アクションが結構入るのかと思ったら、結構ガッツリした「朗読」劇…

映画『福田村事件』を観る

ノンフィクション映画の森達也による「福田村事件」をようやく見る。見終わった後の後味の悪さは屈指だろう。 元々、被差別部落民の行商人たちによる虐殺事件だけに情報量多めなのだが、そこに社会主義者や朝鮮人の問題も絡んで入れ子構造な映画だった。プロ…

「未来をつなぐもの3 楽園」(作:山田佳奈、演出:眞鍋卓嗣)を観る。(新国立劇場)

スタッフ【作】山田佳奈【演出】眞鍋卓嗣【美術】伊藤雅子【照明】佐藤 啓【音楽】久米大作【音響】加藤 温【衣裳】山下和美【ヘアメイク】高村マドカ【演出助手】城田美樹【舞台監督】川除 学 キャスト豊原江理佳土居志央梨西尾まり清水直子深谷美歩中原三…

ゆうめい「ハートランド」を観る。

作・演出池田 亮■コメント 普段は実の父親に出演してもらったり、亡き祖父の絵画を舞台美術に加えたりする私達ゆうめい。ですが今回の新作は、とあるコミュニティでのフィクションを描きます。フィクションといっても現実との地続きで自分が見て会…

彩の国シェイクスピアシリーズ「ジョン王」

23日に観たシェイクスピア「ジョン王」の感想。 いつも上演するさいたま芸術劇場が長期の改修工事に入る関係で埼玉会館に場所を移した。もちろん、芸劇が出来る前は文化センターや埼玉会館で演劇上演をしていたが、芸劇の演劇ホールとしての使い勝手の良さ…

映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た。

lageri-movie.jp クリスマスだというのに「ラーゲリより愛を込めて」を観た。実話を基にした映画というのはいろいろあるけれどシベリア抑留をテーマにした映画は少ないんじゃないだろうか。 なお、本作は、辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲ…

新国立劇場「夜明けの寄り鯨」を観た。

仕事がべらぼうに忙しく(暮れだから仕方がない)、本当ならば木曜日の買いに行こうと思ったら全く余裕がなかった。日曜は日曜でやんなきゃいけないことがあるから悩んだけれど、なかなか面白そう!という直感を信じて行くことに。 以下はネタバレになってし…

世田谷パブリックシアター『彼女を笑う人がいても』

<あらすじ> 雨音。1960年6月16日。黒い傘をさした人々が静かに集まってくる。人々はゆっくり国会議事堂に向かって歩き出す。 2021年、新聞記者の伊知哉は自分の仕事に行き詰まっていた。入社以来、東日本大震災の被災者の取材を続けてきたが、配置転換が決…

演劇研修所 試演会『七本の色鉛筆』

観てきた。 昭和のホームドラマ、しかしその一見平凡なように見えて実は影や棘のようなものを抱えながら生きていくという、なかなかに深みのある内容であった。感心したのは演出だった。さいたま芸劇での「雨花のけもの」もそうであったが舞台を一段高くして…

ミュージカル「ウェンディ&ピーターパン」

代打で渋谷オーチャードホールで上演している「ウェンディ&ピーターパン」を見てきた。 話の大枠は「ピーターパン」をなぞりつつ(当たり前だけれど)、21世紀の今にアップデートした解釈だった。もっとも、このあたり演出で苦心したのかもしれない。原作にあ…

朗読劇+ダンス「オズマ隊長」(手塚治虫原作)

朗読劇+ダンス「オズマ隊長」(手塚治虫原作)新国立劇場 演劇研修所第14期生 公演 www.nntt.jac.go.jp 先週観てきた新国立劇場「オズマ隊長」(原作:手塚治虫)について書く。 いやーーーヨカッタ!!! キャストは演劇研修所第14期生たち。構成は朗読劇40…

映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観た

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイト 連休の中日なので、インターネット上で話題騒然(とはいえ、基本的には酷評だらけなのだが…)の「映画 ドラゴンクエスト」を観てきた。 世間で話題になっているレビューと大きく感想が変わらないので、…

彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾『ヘンリー五世』

さいたま芸術劇場「(シェイクスピアシリーズ)ヘンリー5世」千穐楽を観た。 同じ劇場で観た「ヘンリー4世」から6年が経っているという。もっと最近に観たように思ったけれど時が流れるのは早いなぁ。 あのときは吉田鋼太郎演じるファルスタッフが圧巻だった…

東京シティ・バレエ団創立50周年記念公演『白鳥の湖』〜大いなる愛の讃歌〜

指揮/大野和士 オデット オディール/中森理恵 ジークフリード王子/キム・セジョン 芸術監督/安達悦子 演出・振付/石田種生 演出(再演)/金井利久 演出助手/中島伸欣美術/藤田嗣治 ©Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2018 美術製作…

彩の国シェイクスピア・シリーズ第33弾「アテネのタイモン」

アテネの貴族タイモン(吉田鋼太郎)は執事フレヴィアス(横田栄司)の助言、哲学者アペマンタス(藤原竜也)の皮肉を無視し、誰にも気前よく金品を与え、ついに破産。友人たちが自分の金目当てだったことが分かり、すっかり人間不信に陥る。森に引きこもる…

映画『否定と肯定』

有楽町のシネマズシャンテで上映中の『否定と肯定』を観てきた。 2000年に実際に起こった歴史学者vs.修正主義者の裁判をもとにした映画だ。 ホロコースト、特にアウシュヴィッツ否定論を唱えるイギリス人作家、D・アーヴィングをユダヤ人歴史学者、デボラ・…

「誰か席に着いて」を観た。

田辺誠一、木村佳乃、片桐仁、倉科カナ出演。未来どころか目の前の現実で精一杯な大人たちへ倉持裕が豪華キャストで贈るコメディドラマ! <ストーリー> 芸術家の活動を支援する小原芸術文化財団。その創設者の孫娘の織江と夫の哲朗、織江の妹の珠子と夫の…

「土佐堀川」観劇

時事問題ばかりブックマークして、何やら生臭い話題ばかりなのだけれど、連休中、有楽町シアタークリエで「土佐堀川」を観劇した。NHK朝の連ドラ「あさが来た」主人公、広岡浅子の生涯を描いた芝居である。主役の浅子役に高畑淳子。近代日本の女性実業家の生…

トランスフォーマーを観た。

お盆とはいえ、特に休みでは無いので、3連休は通常運転。せめてと思って、映画を観ました。 トランスフォーマーの第5作です。 第4作から新シリーズなので、前作を観ていた方が分かりやすかっただろうな、とは思ったり。 とはいえ、戦隊シリーズをハリウッド…

映画「ハンナ・アーレント」

ハンナ・アーレント [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2014/08/05メディア: DVDこの商品を含むブログ (40件) を見る 訳あって、ようやく映画「ハンナ・アーレント」を見た。 アイヒマン裁判にフォーカスを当てた映画であったが、アレントのこ…

「シン・ゴジラ」観ました。

ネット界隈で話題になっているし、これだけ毀誉褒貶もあるので「シン・ゴジラ」を観ないわけには行かないと思い、行ってきた。30代以上じゃないと面白くないんじゃないのかなぁ?と思いながらも自分はかつてなく、2時間集中してて観た映画だった。それにして…

「尺には尺を」観ました!

会場 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 演出 蜷川幸雄 作 W. シェイクスピア 翻訳 松岡和子 出演 藤木直人、多部未華子 原康義、大石継太、廣田高志、間宮啓行、妹尾正文、 岡田正、清家栄一、飯田邦博、新川將人、野辺富三、 周本絵梨香 、鈴木彰紀 、竪山…

元禄港歌-千年の恋の森-

どこまで蜷川幸雄が直接、演出できたのか難しいところがあるけれど、近松的世界観とシェイクスピア的世界観が合体しているような不思議な感じだった。 とは言いつつも、大店を舞台にした働き者の兄と放蕩者の弟という、落語的な定番の設定に、兄の母親は実は…

ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」

知り合いのお店で食事をしながら、友人たちと人生初の劇団四季鑑賞。 『サウンド・オブ・ミュージック』を観劇してきました。映画版、アニメ版と観ていたのであらすじは分かっていますが、ミュージカルとして観るとまた違った面白さがあって良いですね。とく…

シェイクスピア「ヴェローナの二紳士」(蜷川幸雄演出/さいたま芸術劇場)

シェイクスピア初期の作品らしいが、コミカルなセリフの応酬や長すぎない時間も相俟って、非常に楽しく過ごせた2時間だった。久々に観劇あとに興奮してしまうだけのおもしろさ。席も2列目中央とかなり良く満足。 高くそびえ立つガラスの壁という斬新なセット…

「博士と彼女のセオリー」を観る

博士と彼女のセオリー原題「Theory of everything」つまりは「万物の理論」。 万物の理論と良いながら、博士と彼女には理論は果たしてあるのだろうか?というのが最初の感想だ。 あらすじを言ってしまえば、ホーキング博士と博士を支える妻との物語だ。 現在…

ハムレット(ニナガワ☓シェイクスピア レジェンド第2弾)

今日は「ハムレット」を見てきた(さいたま芸術劇場)。前半はやや冗長か。飽きっぽい自分は途中で睡魔に襲われてしまった。自分にはシリアスに過ぎるんだよなぁ。もともとそういう話だから仕方がないけれど、いつもの蜷川シェイクスピアみたいに悲劇は喜劇…

白鳥の湖

定時で上がったら珍しく感じたのだろう「早いですね」と言われた。いや、気持ちは毎日定時で上がりたいんですよ?「それに私は趣味で忙しいんだ」by生瀬勝久 なんですから。 旧レニングラード国立バレエによる「白鳥の湖」を観る。実はプロのバレエを観るの…

ジュリアス・シーザー

シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』をさいたま芸術劇場で観た。舞台全体に広がる階段状のセットを終始、効果的に使っていたなと思う。石像を変えるだけで場面転換出来るのはさすがだ。そして今回はキャストが豪華すぎるほど豪華であった。今後このレベル…

『リンカーン』を観る

リンカーン [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2014/02/05メディア: DVDこの商品を含むブログ (17件) を見る スピルバーグの『リンカーン』を観る。南北戦争末期の議会・ホワイトハウスを中心とした会話…