あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

五嶋龍/ジュニアフィルハーモニック・オーケストラ

五嶋龍を何と言って表現するか、なかなか難しい。期待の新星というのも、なんか違うような気がするし…。子ども(といってもまだ17歳ですが…)の時から姉・五嶋みどりと共に注目をされていたので「新人」や「新星」といった表現がどこまで適当なのか?って気がします。

そんな前置きはともかく、昨日は東京芸術劇場で上記コンサートを聴いてきました。チケットは完売。収益はWPFへ寄付されるそうです(経費を差っ引くのか気になりますが)。五嶋龍もいつの間にか17歳。もう数年もすればコンサート活動を活発にすることでしょうが、今の彼の音楽を聴くのもまた贅沢なものです。
演奏の中身ですが、聴いていて「ああ、やっぱり10代だ」と思わせるヴァイオリンでした。曲もストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲など、奏者の精神性よりも奏者のバネやリズム感みたいな音楽性を試す曲目だった為、ある意味で「身の丈にあった」選曲だったといえます。思い切りの良い弓遣い、解釈よりも感性でもって弾くのが好印象です。個人的には室内楽を聴いてみたいですね。
後半は主にジュニア・フィルによる演奏。「金と銀」とか「雷鳴と稲妻」とかまるでニューイヤーコンサートみたいな選曲。交響曲でもやったほうが良かったのでは?全体的に後半の方が曲が軽いという…。たまには良いですけどねぇ。16〜22歳くらいの割になかなか上手く弾いていました。2階席だったので細かなところまで見られませんでしたが。曲が変わるごとにローテーションらしきことをしているのが微笑ましかったです。

アンコールはシュトラウスのトリッチトラッチポルカ五嶋龍クライスラーの愛の喜びを。前半部で非常識にも帰ったヒト、ざまあ見ろ!といった感じです。演奏中に帰るミーハーな聴衆、NEWS目当てでバレー会場に行くヤツらと変わらないですね。ちょっとは節度を持ちたいところです。