あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

演奏会感想:第158回「宇宿允人の世界」

2005年8月8日(月) 東京芸術劇場大ホール 19:00開演(18:30開場)
ベートーヴェン交響曲第4番
ブラームス交響曲第4番

演奏:フロイデ・フィルハーモニー 指揮:宇宿允人

日頃から気にはなっていたし、聴きたいと思っていたんですが、チケットのコストパフォーマンスが悪いので今まで遠慮していた宇宿&フロイデpo.の演奏。東京芸術劇場3階自由席で2000円っていうのはギリギリのラインかと。常設団体じゃないしその辺りはしょうがないんでしょうけど、例えば、都響で年間会員になるとA席でも1900円(学割料金ですね)で聴けるので、そっちに行っちゃうわけですよ。とりわけ芸術劇場の3階席は舞台から距離があるから個人的には嫌いなんですよね。
音楽現代でも時々話題にはなっていますがともかく褒めるヒト貶すヒトがハッキリとしているのが特徴でしょう。そんなわけで期待していったのですが…。

感想としては、終始パッとしなかった感。前半のベートーヴェンの方が良かった。基本テンポは遅めなんですが普段は聴けないようなベートーヴェンの4番でした。
ブラームスはカーテンコールの後の「語り」の時に練習時間が足りずに云々、みたいなことを宇宿自身が話していたこともあって、それなりの演奏。
とりわけ、ブラームスの最後の交響曲である4番はその旋律のウタゴコロが非常に重要になると思うんですが、その辺りが非常に掛けている。ブラームスはロマン派でセンチメンタリスト、というのが自分の中で出来上がってしまっているのでそこからはずれる解釈をするとよほど演奏がうまくいかない限り感動しないです。バルビローリや朝比奈隆などの弦楽器をやっていたヒトは、そのあたりのボウイングに長けているのか弦の旋律が非常に哀愁を帯びていて聴いていてブラームスだな。と思います。
逆に言えば、この日の演奏はそういったブラームスカンタービレ的要素が感じられなかった。聴いていて思わず涙が出そうになる瞬間が無く、聴いた後も淡々と終わってしまったという個人的に残念な結果に終わりました。自分が聴いた実演では、朝比奈&新日本フィルベルティーニ都響が印象深くて、その辺りと比べてしまうのも期待はずれに終わった一因かなとも思いました。
アンコールのハンガリー舞曲第1番が一番良かったかも。

8月は定期演奏会がないからおそらく来月まで聴かない可能性大。オケも地方回ったりしてますしね…。時間はあるんだけどなぁ…。