あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

国民新党と自民党政治①

終戦記念日から数日と経たないうちに、宮城県沖では地震が発生し、政界は「あの人が!?」みたいな感じで立候補予定者を報じています。意外なヒトの意外な出馬に、人間の権力欲みたいなモノを垣間見る気がしますが…。
そんな中、見通しの甘いと石原慎太郎にもいわれた亀井静香らが中心となってついに新党結成ですね。国民新党。どーいうネーミングセンスなんでしょ。明らかに最初からマイナスイメージを背負った政党です。一瞬で消えて無くなった保守党、保守新党みたい。
かつての新自由クラブ新進党など、自民党を飛び出した政党というのは大義名分というか理屈の上では正論を言っていたフシがありますが、この国民新党は報道でも言われているとおり選挙互助会的な性格しか有りません。
もっとも選挙互助会的性格にもかかわらず参加者が少ないのは、自民党地方組織からの支援を期待できなくなるからでしょうね。参加してもしなくても、いわゆる「造反組」は自分の選挙に有利になるような選択しかしてないはずです。もっとも、無所属で闘った方がイイという判断はかなり甘いモノのような気がします。例えば、無所属で選挙戦を戦う方針の野田聖子小林興起などは自民党の公認候補が立つことによって恐らく民主党議席を取られるのではないか?と管理人は思っています。前回総選挙での得票数を考えると結構当たるのではないかなと勝手な期待をしてますが…。
さて、そんな国民新党、ネーミングセンスが古いといいましたが、案外古い方がいいのかもしれません。なぜなら、小泉の「刺客作戦」に生理的嫌悪感を抱いているのは都市部よりも農村部、壮年層よりも高齢層です。これは驚くほどギャップを感じることですが、本当に高齢層は「義理人情」というか「人の道」みたいなモノを重要視していますね。近所の会話を小耳に挟むと案外そういう声が高い。
となれば、国民のある一定を占めるコイズミ的なるモノへの反発を受け止める政党として国民新党は死中に活を求めることになるでしょう。間違っても都市部でのウケをよくしようとか考えない方が彼らにとってはイイ結果になるはず。幅広く支持を得るのではなく、その代わりにコイズミ的なるモノへの反発を漏らさずに取り込む。告示まであと2週間ですからどれだけ浸透させるか、と言うところに注目です。
もっとも、衆議院では社民党よりも少ない人数の政党です。それに、亀井静香綿貫民輔らは無所属でも充分当選できるだけの後援会を持っているので選挙後も勢力は変わらないでしょう。多分、現有プラマイ1〜2くらいでは?もっとも今後の参加者次第ですが…。
新党立ち上げ後、報道ステーションを皮切りに様々なメディアに出演して理解を訴えていましたが、ここで注目すべきは国民新党が主張する社会像です。そこには55年体制自民党包括政党としての自民党としての特徴が非常に良く現れていたなぁと感じます。


その続きはまた次回と言うことで…。