あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

フラメンコ&バレエの融合

スペイン国立バレエ団

アイレス・デ・ビジャ・イ・コルテ
ラ・レジェンダ    
※どちらも日本初演

8月24日(水)〜28日(日)
(水)(木)(金)6:30PM (土)2:00/6:30PM (日)2:00PM
会場   オーチャードホール

 MUSICA HP(http://www.musica.co.jp/artist/ind050824.html)より一部抜粋ってことで。
伝統あるスペイン舞踊とクラシック・バレエを融合し、数多くの独創的なオリジナルレパートリーを誇るスペイン国立バレエ団。昨年12年ぶりに芸術監督として返り咲いたホセ・アントニオのもと、魅力的なプログラムで待望の来日を果たします。


 太陽と情熱の国。こんな形容が似合うのがスペインですね。そしてスペインと言えばフラメンコと闘牛、サグラダファミリアとか。何のこっちゃですけど…。来日公演というのはアーティストの招聘費用がかさむためチケットがかなりするんですけど、今回、ちょっとしたツテがあって、割引きで見にいくことが出来ました。(台風の25日の公演)
 バレエ、といえば白鳥の湖とか思い浮かべてしまいます。イメージとしては優美な感じですよね。管理人もバレエは初めて見にいったモノで、そうなのだろうと思っていたら、大間違い。非常に力強いバレエ。しかも、やはりスペインだからでしょうか?非常にフラメンコチックな要素がいっぱいです。
 とはいっても、アイレス・デ・ビジャ・イ・コルテはエスクエラ・ボレーラと呼ばれる、ロマンティックバレエと関係を持つスペインの古典舞踊でフラメンコとは違うようです。
 ビジャ・イ・コルテはマドリードの別名で、18世紀の"マドリードの雰囲気"を表現したバレエとのこと。古典というにふさわしく、管理人の中でのスペインのイメージを存分に味わうことが出来ました。たとえば、カスタネット。フラメンコとかでもそうですけど、タップを踏みながら、カスタネットを鳴らしている、イメージ的にはカルメンって感じでした。古典的な5楽章構成。

 後半のラ・レジェンダはカルメン・アマジャという伝説の舞踏家のオマージュ的フラメンコ舞踏。これは非常に力強く、ターンをする時、汗が散っているのが分かるくらい。とにかく凄い運動量。こちらは非常に現代的でした。ラ・レジェンダの方がフラメンコ舞踏と言うだけあって、タップが凄い。オーチャードホールみたいに専用な床じゃないのが惜しまれるくらいです。でもその迫力に圧巻。

 バレエもそうですが、普段の人間の運動では決してみることの出来ない体の動きを「観る」領域にまで昇華させるのですから、その努力たるや頭が下がる思い。舞台上で魅せるバレエダンサーたちの動きは私たち普通の人間のそれとは違って、「異化」され観る者を瞬時に彼らの空間へと引き込んでいきます。それと同時に、人間の身体性というモノが我々が思っている以上に表現力を持ちうると言うことを再認識させられました。非常に面白かったです。