あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

秋の番組改編期!!

 いわゆる、夏のクールが終了ってやつですか。この時期、いろんな番組が最終回を迎えてますね。微妙だな、とおもった番組は案の定、ご退場。その一方で、はねとびのようにゴールデン進出とかもあるわけで、ともかく不規則なのがこの時期。
 くだらないなぁと思いながらも思わず見てしまうんだからどうしようもない、まさに「誘惑に負けて」しまってるわけですよねぇ。本でも読むなり、音楽でも聴いてたほうが後悔しないんだけどなぁ…orz

 さて、アメリカのハリケーンカトリーナ」。上陸から一ヶ月で死者は1119人のようです。その後の「リタ」ではたいした被害が出ていないことからも、この時のブッシュ政権の対応は失敗だった、明らかに人災だという側面は否定できませんね。
 それにしても、被害の一番ひどい、堤防付近の湿地帯に住んでいたのは貧しい黒人。というのが余りにアメリカ社会の病理をさらしています。

 今日放映していたクローズアップ現代で、地元住民の避難してきた住民に対する露骨な嫌悪感を採り上げてました。避難先のバトンルージュの住民はニューオリンズでの略奪を知って、彼ら避難民には早く出て行ってもらいたい、という趣旨のことを言っていたし、また、略奪を恐れ銃を買い武装するバトンルージュ市民の姿も…。
 私たちが人種間対立のほとんどなく、相変わらず中間市民階層の多い日本ではなかなか考えられない事態ですね。

 それと共に、街の復興には半年かかる、と言われているにもかかわらず仮設住宅なども充分でないようです。設置しても郊外で、収入手段がない彼らにしてみると困るらしい。新潟中越地震の際、日本では早急に住民への支援や仮設住宅の建設が行われました。いかにも対照的だが、不幸にして「災害」大国日本のノウハウを感じさせます。
 もちろん、それでも問題は発生しているのですが…。



 家庭にほどほどに収入があれば、子どもたちは高等教育を受けるようになります。社会全体でもほどほどの収入を持つ家庭が大半を占めるようになれば、どの家庭の子どもも、高等教育を受けることになるでしょう。
 その結果、個人のレベルでは高等学校・大学進学への目的は自己実現のためですが、社会全体で見た場合に、知的水準の高い人間が社会の大半を占めるようになるので社会秩序は安定し、治安は向上すると言うことです。
 こうした現象を公共経済学では「外部経済」と呼んでます。

 社会が富裕層と貧困層に二極分化すると、いくら社会全体のGDPが高くても社会が不安定になって社会的亀裂が深まり、結果として治安の悪化を招く。そんなことをアメリカ社会は典型的に示しているようです。さっきの反対「外部不経済」の典型事例ですね。

 そんな訳で、市場万能的な新自由主義政策を進めようとしている竹中大臣とかは、この辺をどう考えているのか気になった管理人でした。