あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

パキスタン大地震に思う

 パキスタン北部で起こった地震パキスタン政府の現時点での発表は死者は2万人超みたいですが、国連の関係組織では4万人に達するとも言われています。この一件で思ったのは、アメリカ・ニューオリンズでの台風犠牲者では連日のように報道がなされたにも関わらず、死者は20倍にもなるパキスタン地震の報道の扱いの何という小ささ。事態はこっちの方が遙かに親告です。もちろん、単純に死者数で被害の大きい小さいを判断するのは良くないことです。しかしそのこと差し引いても、被害が出ても自国内で処理できるだけの国力があるアメリカと、国際的な援助が必要はパキスタンでは深刻さが違うと思うんですが…。情報が本当に非対称にしか伝わってきません。これは良くないことです。

 「日本国民は自国のことに専念してはならないのであつて…」(日本国憲法前文)とあるように、日本の国際協調主義はこういう事態にこそ、各国の先頭に立って救援をし、国際社会に協力を呼びかけるべきなのではないでしょうか?
 というのも、地震にあったパキスタンは隣国インドとの間で長年カシミール地方の領有権を巡って対立している関係上、国力以上に軍事力を保有し、結果、国民の生活を圧迫しているという現状があります。
 だとすればこの地震を契機に、同地域の軍事的無力化→そこで削減された軍隊を救助に役立てる、というようにすればいい。そのイニシアティブはパキスタン・インドにはとれないので日本が積極的に引き受ければ良いのではないのかなぁ。と思ってしまいます。
 パキスタン北部はヒマラヤ山脈を抱えるだけあって、山脈部の集落が偏在する形をとるらしく、迅速な救助にはヘリコプターなどの空中輸送手段が必要だとか。だからますます空軍などのヘリを積極的に活用しなければなりません。
 印パの緊張緩和は「不安定な弧」の解消に役立ち、結局、日本の安全保障に寄与することになります。ハード面での安全保障ではなく、ソフト面から安全保障を確立する意思も行動も欠けている感じがしますね。もっぱらハード面ばっかり頼っている。冷戦時代は終わったというのに…。
 日頃、自衛隊を派遣することで国際貢献を絶叫する議員の方々は、こういうとき、まったく沈黙です。彼らにとっての国際貢献アメリカの言うとおりのことをする、に過ぎないのかなぁ、と西部邁的な皮肉をしてしまいます。

 ああ、もうすぐカウンタが4000超えそうですね。超えた方は何かしらのリクエストをしていただければ、答えられる範囲でレスしますが…。案外自分で踏んでしまったりして(苦笑)。