あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

こんな漢(オトコ)に男は惚れる!?

 秋の夜長なんで、本や雑誌、CDなんかを読んだり聴いたりで、いろいろ紹介しようと思っていながら、怠惰なモノで原則一回一冊に自分で決めてるんで、溜まっていく一方ですね。まぁ、いつかはネタが無くなるだろうから、ストックが増える分にはいっこうに差し支えなさそうですが…。


 郵政法案が可決されましたが、法案反対派で今回賛成へと「転向」したヒトはぶっちゃけていうと、読みが浅い気がしますね。いまさら法案賛成したところで、衆議院は296議席自民党議席を獲得してしまったわけですから、転向組には自民党から出て行ってもらっていっこうに差し支えないわけです。
 むしろ、小泉自身にしてみれば、自分に反抗するような輩はさっさといなくなれば良いと思っているんじゃないのでしょうか?
 選挙戦を「郵政民営化反対」で当選してきて、今更転向だなんて、熱心な支持者以外に理解してくれる人は果たしてどれだけいるのかなぁ。と言う気がします。結局政権与党につきたいだけなんじゃないか?と思われるのがオチなだけな気がするなぁ。だったら、信念に従って反対した方がスッキリする。


 まぁ、自民党懲罰委員会での結論が出たらまたこの問題は考えましょう。

クニミツの政(まつり) (26) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3570巻))

クニミツの政(まつり) (26) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3570巻))


 さ、気を取り直して今回はマンガの紹介。またかよ、とは思わないように!

 実は先月出でていたらしいんですが、すっかり買うのを忘れてました。他にもいろいろ理由はあるんですけど…。
 「クニミツの政」も順調に選挙戦に突入してますね。このマンガ、オーバーはオーバーですが、新聞雑誌レベルには、現実政治をえぐっていて、意外と構成作家の側は取材や勉強をしているなぁ…。と感心しています。
 もちろん、政治学(アカデミズム)の側から見ると、世の中はもっと複雑なんだけど…。と思ってしまうわけですが、週刊連載のマンガだと思えば充分でしょう。

 この巻では、メディア選挙について採り上げてました。メディア選挙に限らず、メディアと政治の密接な関係を「eポリティクス」と政治学でも近年カテゴリーして比較的若い世代の研究者が取り組んでます。
 この辺はまだまだ勉強不足なんで、もっと勉強してから紹介したいと思います。が、果たしていつになるのやら…。

 ここで新キャラ・徳川みずほが登場してますが、そんなことは別にどーでもよく、(eポリティクスの観点からすると決して良くないんですが)、一番の見せ場は藤堂デスクのブン屋魂を見せつけるシーンでしょう。藤堂デスクは常務の介入に対してあくまでも記者の自立性ジャーナリズムの基本的あり方を提示しているようです。
 こーいう、自分の地位よりも部下・後輩を守る、とか自分の仕事に対する信念みたいなモノを見せられると、男としては非常にカッコイイなぁと思うわけです。ジェンダーフリーに反しそうですが、やっぱオトコなら仕事が出来るってことに一種のあこがれがありますよね。それと共に、自分の生活や命が懸かっていても守らなければならないモノがあるっていうのは、生き様としてはカッコイイ。
 もっとも、これを強制させられた状態は、ファシズムだし、全体主義ですね。それは良くない。あくまで個人的次元に留まるべきモノでしょう。

 あ、そうだ。知ってるとは思いますが、ブン屋とは新聞屋=記者のことですね。念のため。

 ジャーナリズムというのは本来、市民の側に立ってブラックボックス化した権力に対して、その内部の情報を積極的に公開していく精神です。常に権力に対して一定の距離感ないしは、批判的スタンス(否定的スタンスではない!)を採ることが重要とされます。
 もっとも、日本の新聞の発端は、ニュースを紹介すると言うことよりも、自由民権運動を進めたい政党が自分たちの主張を広めるための機関誌としての役割を果たす一方、明治政府側も対抗して自らの側につく新聞を発行したりという有様でした。
 その一方で、娯楽、大衆芸能のようなもの(今のスポーツ新聞に通じるモノがありますね)を提供する新聞が生まれました。報知新聞はその名残ですね。もともと読売新聞はその流れで来て、今のような形になったと見ることも出来ます。

 なんか、このままいくと、現在のNHK朝日新聞の茶番劇の話をしそうなんで、今回はこの辺で。いい加減、朝日は録音テープを公開して、開き直ればいいのにね。安倍晋三中川昭一NHKに圧力をかけたのはどうやら疑いない事実のようなんですから。
 朝日は優等生が多いから、こーいうとき弱いんだろうなぁ。ジャーナリズム魂を見せることなく、新聞社が官僚主義化しているわけですね。

反骨のジャーナリスト (岩波新書)

反骨のジャーナリスト (岩波新書)

 だらしのない、ジャーナリストが増える中、かつて気概を見せた先達の紹介をしています。桐生悠々とかはあの時代の雰囲気とかを考えると凄いなぁと思いますねぇ。