あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

「愛国無罪」と「あばたもえくぼ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051126-00000019-san-soci

 強姦と核武装発言や、小泉を狙撃しても良い発言など物議を醸し出すというか、選良とは思えない発言を時たましている西村議員が、いよいよ危ない模様。
 一部が報国義勇軍としてテロまがいの脅迫行為を行っていた、刀剣友の会とも関係があったり、とかくこのヒトとこの人の周りのヒトは憂国の士を気取ってはいるが、その実は単なる蛮勇な感じがしてならない。
 もっとも、それら当事者にとってみれば憂国の士を「気取っている」のではなく、心底憂国の士だと思っているのだろうが、中国での「愛国無罪」のスローガン同様に、自分たちの主義主張と異なる人たちには犯罪行為すら無罪になると言う、とする彼らの行為はハッキリ言って支離滅裂である。
 つまるところ、彼らの非難対象とする国々とそのための彼らの主張は論理的一貫性がないように思えてならないのだ。
 自由民主義体制として日本が中国や北朝鮮と比べて遙かに素晴らしい(この点、管理人も完全に同意)として、それらの国の非民主主義的傾向を非難するのであれば、日本における非民主主義的傾向に対する不寛容もまた徹底するべきだろう。
 だが、実際は弁護士資格のない元・職員が西村氏名義のハンコを使って示談交渉をし、その費用を西村氏と折半していた、となれば、自由民主義体制の根幹をなす法治主義を蹂躙することになる。
 法治主義の徹底、という当たり前と言えば当たり前の考えから、(是非はともかく)近年の司法制度改革はスタートしており、氏の行為はそうした姿勢に真っ向から逆らうモノだとも言える。
 ともかく、週明けには捜査の進展がありそうなので、その状況を見て、みずから出処進退を決めればいいと思うが…。
 その後の復職は、鈴木宗男辻元清美田中眞紀子はたまた中村喜四郎などの例のように、選挙の際、有権者に再び信を問えばいいだろう。
 それにしても、ネット上ではこの事件に対して陰謀説を唱える向きもあろうが、西村氏を擁護し陰謀説に荷担する者は「あばたもえくぼ」な感は否めない。かつて辻元氏の疑惑が起こった際に、同様に擁護していた連中を彼らはなんと思ったのか、記憶を思い起こせば明らかであろう。
 それよりも気になるのが、文春、新潮といった週刊誌がこれらをどう報じるかである。イエロージャーナリズムと呼ばれないためにも彼らにも「あばたもえくぼ」にならないよう願いたいものだ。