あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

2005年3大ニュース

 ニュースと言っても、ジャニーズのアイドルグループじゃありません。もう、飲酒で謹慎している内くんは復帰させても良いのでは?菊間アナも戻しゃいいじゃないか。と思ってしまったり。
 どーせフジテレビなんだから、公共性やモラル云々は最初から求められてないし。フジサンケイグループという中に、フジテレビやニッポン放送産経新聞社がいるんだから変なグループですね。
 『正論』とかで、日本人云々っていうのなら、まず自分のところのグループ企業を何とかしろよ、と思わないんでしょうか。多分、イヤ、絶対思ってないな。


 ああ、アタマから脱線してしまった。
 管理人が敢えて選ぶ3大ニュース。べつに順位立てをする気は全くない。少なくとも、ニュースになるような事件は順位付けあまりしない方がイイと思う。ホントはもっとあるんだけど、たくさんありすぎても、かえってフォーカスがぼやけるので、3つにしてみる。
 もっとも、この企画、玉吉氏のそれに触発された結果なのだが…。

 まず一つめ。JR福知山線脱線事故
 これは、100%人災。それに社会がもたらした結果とも考えられる。市場での競争を重視するあまり、人命・安全がJR西日本のなかでは後景に退いたともとれるだろう。
 事故の一報を受けた後も、ボーリング大会を行ったという、危機管理能力の欠如が問題にもなった。
 よく、運転士のパーソナリティに問題があった、という見方もなされるが、それは確かに事故を起こした一つの原因であってもそこに全てはない。JR東日本の半分の営業距離にもかかわらず、ATSなどの安全対策費の割合が半分以下だったという報道もなされた。
 それも、私鉄王国とよばれる近畿圏ならではの寡頭競争ともいえるのだが、繰り返しになって悪いが利益>安全となった様に思えてならない。
 これは、暮れの耐震強度偽装問題にも共通すると言える。

 二つめ。郵政解散→自民大勝。
 自民党という政党のあり方をとっても、今後の政治経済体制を決定づける点でもこの「小泉劇場」と呼ばれた一連の動きは、日本政治史の中でも特筆すべきものとして記録されるだろう。
 まず、以前、本ブログでも指摘したが、議員の寄り合い所帯であった自民党が一つのマニフェストに沿ってイデオロギー的に統一されたことは初めてのことである。
 それと同時に、その統一のされ方が、総裁の小泉が考えるような「新自由主義路線」である。つまり、民間にできることは民間へという、かつてサッチャーレーガンの敷いた路線を日本でも断行しようとする。
 選挙の結果、自民党は歴史的大勝を収めた。よって、この路線はますます推進されていくと思われる。(管理人はこの方向に疑念を表しているのもご存じだろう)
 いっぽう、民主党前原誠司を新代表に選んだ。前原体制になって自民党との内政・外交観はほとんど差異がないと言って良い。恐らく、民主党の側は反論するだろうが、自民党の側は賛同するだろう。(一見奇妙だが、少し考えれば当然の事だと理解できる)
 だから、この路線は加速することがあっても反動することはなさそうだと言うことだ。
 その一方で、小選挙区では捨象されながらも、投票者の3分の1が自民か民主以外の政党に(比例では)投票している。これらの意見は、選挙制度の為に、ほとんど反映されず、見せかけの多数派が跋扈している状況が出現している。いつの間にか物言えば唇寒しにならなければよいのだが。


 最後はロンドンの爆破テロ

 ロンドンだけじゃなくて、中東諸国でもおこっているイスラム教過激派のテロ。ブッシュの行ったイラク戦争によって収まるどころか逆に悪化してさえいる。
 ハンチントン文明の衝突をもじるようだが、アメリカが無理矢理に文明の衝突状態をつくりだそうとしているようにさえ見える。
 そんな中で、ロンドンでもテロが起きた。ブレア英首相がサミットの席上でアフリカなどへの先進国の積極的支援を打ち出した直後の出来事である。
 イラク戦争に共同歩調をとるアメリカとイギリスの関係からすれば、テロの対象になるのはやむを得ない面もあるが、しかし、結局のところ、暴力による終わりのない連鎖が続くことになれば、行き着く先は破滅しかない。
 そんな中で、アメリカとは違い、テロ後のイギリスはアメリカのような過剰反応をとることもなく、むしろ対照的な冷静さを持ってこの事件に対処しているようにも見受けられる。こうした状況を見るにつけイギリスの国民性というか、社会は成熟しているとも思う。
 もっとも、彼ら自身、非常に悩み考えたのだろうが…。


 同じイギリスの、エリザベス女王がクリスマス談話の発表でこういったという。
「世界は、住むのに楽で安全だとは限らない。しかし、われわれが生きる場所は、この世界しかない」
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/kokusai/20051226/20051225i515-yol.html

 そう、この世界しかない。ならば、どんなに微力でも一人ひとりがより良くしようと思うしかないではないか。


 みなさん、良いお年を。そして2006年が良い年になりますように。