あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

中東はどうなるか

 筑紫哲也NewS23立花隆が出ていた。って言っても最近の人は立花隆を知らないのかな。「知の巨人」なんて言われてたんだけどな。
 いろいろな人と付き合いをさせて思ったのは、案外若い子はみんな本読まないのね、ってこと。おまえは一体いくつだ、と叱られそうだけど、自分の弟も、弟に聞く学校の様子でもつくづくそう感じる。勿論、読んでいるヒトは読んでいる。これは間違いない。
 ただ、かつてはみんながドラえもんサザエさんを見たように、誰もが一度は読む本(古典化された小説や評論)っていうのがあったんだけど、今はないみたい。
 だから、みんながみんな知っているっていう共有知識みたいなのが世代が下がるにしたがってどんどん先細り。
 立花隆ライブドアのやり方は田中角栄と凄く似ている、といったコメントには驚いた。「赤字企業にも赤字企業なりの価値がある」と田中角栄は言ったらしいのだが、堀江も田中も目の付け所はみんな同じと言うことか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060126-00000117-jij-int
 さて、そんな中、中東ではイスラム原理主義組織ハマスが選挙で過半数を占めるとのこと。原理主義組織が政党を作って、という行為自体が穏健化と見るべきか、それとも国内世論がそれだけ急進化していると見るべきか、評価は分かれそうだ。
 もともとアラファト議長(故人)の穏健派ファハタはアラファト議長生前からの腐敗が指摘されていた。(求心力が衰えなかったのは金を握っていたからだとも言われている。)
 それに対する国民の反発とも言えなくはない。その辺の感覚は中東問題に詳しい人に開設してもらおう。フォーサイトとかに載らないのかな。


 せっかくイスラエルが変わりそうな萌芽があっただけに和平への期待があったのだが、こうなると厳しいかも。
 もともと対パレスチナ強硬派として知られ、首相就任後は和平は遠のくとまで各国メディアは分析されていたシャロン首相。しかし去年は自身が党首を務めるリクード(右派政党)を離党して政治的には小泉首相同様に大バクチに出た。新党カディマヘブライ語で「前進」の意)を結成し、政治的には中道へとシフトした。
 まさかシャロン首相のもとでガザ地区からの撤退を実行できるとは管理人は思わなかったが、実際にはそれを実行する辺り、パレスチナ関係を彼なりに改善しようと思ったことは確かだろう。(ハマスはテロ組織であるという認識は変わりないが…。)
 しかしそんなシャロン首相が脳卒中で倒れて、イスラエルは3月に選挙を迎える。小党が多く政権が不安定なイスラエルではある程度政権基盤の強力な内閣が望まれる。でないと、強力なリーダーシップに欠け、和平への道が遠のく。


 しかし、そうしたイスラエル側の変化に対して、パレスチナ側ではハマスの勝利だもんなぁ。少なくとも今の状態をプラスの方向に、平和的に打開したいというパレスチナ人の判断だと願いたい。

宇宙からの帰還 (中公文庫)

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やっぱ、立花隆と言えばこれかなぁ。教科書とかにも載っていたのでは?
田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)

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一大センセーションを巻き起こした『田中角栄研究』