あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

謝罪会見したものの

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060228-00000102-mai-pol

民主党永田寿康議員による謝罪会見が今日、ようやくありましたね。
 ニュースは永田議員の謝罪の回数や、頭を下げた時間をテロップで表示したりと、完璧なワイドショー化。なにやら不謹慎な気がするのは気のせい!?

 ところで、ニュースを見てたら某番組のコメンテーター・大谷昭宏は傷つけられた名誉は回復しないから、永田議員の議員辞職は当然だというコメントをしていたけど、管理人は全く正反対に、永田議員は辞職する必要がないと思う。
 まず、武部勤自民党幹事長の次男が純然たる私人かどうかが疑問。前回言った通り、武部次男は公人に準ずる立場じゃないかなぁ。
 報道でもそうだけれど、良くモノサシとして使われるのが「公益性」が存在するかどーかだろう。武部次男に矛先を向けると、それは公益性から反するかどうか、を考えると反しないんじゃないか?裏を返せば、政治家の家族は残念ながら私人として生活するのは不可能だと思う。政治家本人との間に私人として線引きするには近すぎ。
 
 今回の件で言えば、自民党という、一政党の幹事長の次男に過ぎないから…という理由で、武部次男が私人だと考えるのかもしれないけれど、自民党の場合、党総裁はすなわち内閣総理大臣となるから、実際に党運営をするのは幹事長ということになる。
 自民党という組織が、一政党であるにもかかわらず、長期間にわたり政権を担っていたために政党機能としては異常なほどの政策立案能力を有しているのは政治学での指摘の通り。
 自民党の部会における政策形成が事実上、国会の委員会における政策形成以上に重要な意味を持っている。(今は公明党との政策協議もあるけど)
 自民党という一政党であるにもかかわらず、実際政治に及ぼす影響は国会に匹敵する一方、一政党であるがゆえに国会の様に監視の効かない部分もまた存在する。そう考えると、自民党幹事長という職に就く以上は、疑惑をもたれてもしょうがない地位であることを実は国民が認識しなくちゃいけない。テレビとか見てると、ちょっと、自民党幹事長という立場を軽く考えすぎてると思うんだけどなぁ。
 逆に、疑惑を指摘されたら、当人が全く潔癖だったら、完全に情報を公開して完膚無きまでに反論すれば済むことだし。


 引っ掛かるのは、あのメールがガセだったとしても、ガセメールを永田議員に持ち込む理由はどこにもないところにある。永田議員はかつての辻元清美田中眞紀子のように世間の注目を浴びる存在ではなかったから、「出る杭は打たれる」的な要素はなかった。
 なら、そもそも陥れる必要がないのに、あんなガセメールを作るのは余程の暇人以外の何者でもないはず。邪推しない限り、ガセメールを作る目的がハッキリしないのだ。
 そう考えると、武部幹事長とと堀江元社長の間になんらかのグレーな噂があったと邪推してもおかしくはない。
 それに加えて、結局、疑惑の解明が武部サイドの身の潔白の証明ではなくて、永田サイドのメールの真偽によってなされたと言うこともある。武部サイドから、指摘を受けたどこを探してもそんな形跡はないとオープンにしてしまえば、疑惑は解決するのに、相手を自滅に追い込む手段が何とも…と思わせられる。
 もっとも、記者会見で、一応の区切りはついたから、あとは懲罰委員会でなんらかの懲罰が決定され(本会議場での謝罪とかあるのかな)、終わりじゃないのか?
 昨日の繰り返しだけれど、確かに拙速で幼稚だけど、それは間違いの問題で、非合法の問題ではない。法を犯したわけではないんだから、辞職をする必要ないし、そもそも「議員辞職」という行為の重大さを考えないといけない気がする。


 それにしても、民主党、頼りないなぁ…。あんなセンセーショナルなことをしなくても、いくらでも内閣を攻撃できる材料があったのに。伊藤公介・元国土庁長官の疑惑だってまだあったし、これでうやむやにされたら堪らないなぁ。
 そう考えると、一方が自滅すると、とたんに緊張感のない国会になる二大政党制は良くない。民主以外の野党が小さすぎて代わって追求しようにも、世論は認識してくれないもんなぁ。こうなると議会政治がそもそも成り立っていないんじゃないだろうか、という疑問が湧いてきてしまった。あしたからどーなりますか…。