あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

見切り発車も良いところで…@田中芳樹『アルスラーン戦記』1・2

王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)

王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)

 友達と話していると、ときどき突っ込まれるのが「小説は読まないの?」という内容。うーん、確かに読まないなぁ…。嫌いじゃないんだけれど、社会科学系の本で読まなくちゃいけない!と自分で決めている本が多すぎてここ数年読んでませんでした。
 けれど、このブログ書いてても思ったんですが、文章を書くにあたって小説を読んでおいた方が案外役立つな、ということ。
 もちろん、これには異説があって良いんですけれど、どうも卒論以降、文章を書くときに「読みやすさ」というものを考えてしまう。
 いや、別に論文なんだから「イカチイ」文章でも良いじゃないか!とも思うんですが、自分が今まで溜めてきた知識ないし考え方を表現するのに、一人でも多くのヒトが分かるような文章を書かないとダメだろう、最近思ってきたのが原因かなぁ。
 銀河英雄伝説創竜伝は読んでたんですが、アルスラーンは全然手をつけていなかったので、輝かしい(!?)久しぶりの小説はこれから読もうか、という次第です。
 それに今年は4冊に1冊の割合で小説も読もうかな、とも考えてます。どこまで実行できるコトやら…。
 それにしても、久しく社会科学系統の本ばかり読んでいた時は、自分の読むスピードの無さに涙が出そうだったんですが、小説を読んでみるとこれビックリするほどサクサク読める。
 知らず知らずのうちに鍛えられていたんだなぁ…と感慨深かったです。


 銀河英雄伝説(略して銀英伝)でハマって、創竜伝は微妙だなと思ったんですが、アルスラーン戦記はまだ1・2しか読んでないものの面白いというのが第一印象。
 やっぱり宇宙ものとか古代・中世なんかが舞台になった方が田中の筆は冴えるんじゃないかなぁ。今ひとつ創竜伝はスケール感に欠けるし、人物描写が上手くない。
 今のところはパルス王太子アルスラーンとそれに忠誠を誓う武将etc.と共にとらわれのオヤジを救い出し、占領されパルス国を復興させるストーリーです。
 それにしても、田中芳樹の作品って毒舌家とか皮肉屋とか多いですね。全体的に特徴的な性格っていうのがあって、「ああ、こいつはこのタイプか」と思いながら読んでしまいます。もっとも、この歳になってアルスラーンを読む管理人もどうかとも思うんですが、ま、小説ですしね。それくらいは気楽に読んでも良いのかな。
 ところでこれ読むと、巷で中学生くらいに人気の「今日からマのつく自由業」シリーズって何だか似ているね。お前、読んだことあるのかよ!?と突っ込まれそうですが、それは置いといて…。アルスラーンの方がよりストーリーとしては面白いですけどね。

今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)

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