沖縄旅行記4
ホントは海洋博公園をもっと見たかったんですが、イルカショーなんぞを見てたがために、ほとんど見ることもなく終了。
前回来たときは、美ら海水族館が無かったから、海洋博公園は巨大な温室と「博覧会」らしいパビリオンの遺物を見学したように記憶しています。
夜は国際通りで食事。牧志公設市場の2階で食べる。 良く言えば活気がある、悪く言うと騒々しい中で食事です。でも、一人2000円くらいで刺身、魚の揚げ物にあんかけしたもの、あら汁、ゴーヤーチャンプル、そうめんチャンプルと食べられたから安く上がったんじゃないでしょうか。
翌日のスケジュールは、重たい南部巡りです。
広島・長崎の平和祈念資料館とか毎回行くたびに重たい気持ちになりますね。広島の方は行くたびに寄っているのでかれこれ4、5回は見ていると思うんですが、でも行くたびにマイナーチェンジが施されて驚き。
まず、最初は旧海軍司令部壕です。8年ぶりに来て驚いたのが、随分整備されてしまったこと。昔の方が不親切だったけど、雰囲気が出ていましたね。入り口のところがちょっと整備されていて、簡単な資料室が併設されるようになったのは「平和学習」の一環にしようとする意図があるのかなぁ。
なんだか撮影すると出てきそう(!?)なので撮影はしなかったのですが、ちょうど良いサイトがあるのでこちらを参照に。
http://www.ocvb.or.jp/card/ja/0000900514.html
http://apple3.cool.ne.jp/nishi/okinawa/kaigun.htm
そのままさらに南部へ。
言わずもがなの「ひめゆりの塔」ならびに「ひめゆり平和祈念資料館」。
これもまた重たい。高等師範女子ならびに沖縄第一女子の女学校時代の生活風景を丹念に追っていったあと、戦局の悪化に伴って、「ひめゆり部隊」として戦時協力体制の中で編成され、大部分は悲劇的結末を迎えるその過程を淡々と追っています。
中でも圧倒されるのは最後の展示にある。犠牲者一人ひとりの顔写真・名前・同窓のコメントそして最期の様子がパネルになっている。
それが壁一面に拡がり、真ん中のいくつかあるテーブルには証言集が置いてあって、読むのが大変辛いです。
藤原帰一の『戦争を記憶する』でも触れられているように、この礎には住民、日本軍、米軍問わず、沖縄戦でなくなった全てのひとの名前を刻み込んでいます。
ややもすると被害者側の一方通行になりがちな追悼施設に、そうではなくてその全てを戦争の犠牲者として共に追悼する施設だと思います。
多分、他に類例はないのではないかな。
個人的に色々考えたんですが、量が多いし、まとまらないので何かの機会があれば…。
戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在 (講談社現代新書)
- 作者: 藤原帰一
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- 発売日: 2001/02/20
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