あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

人間は変わりうるのか?

 沖縄の普天間基地の移転問題と同時というのが作為的な感じもするが、小沢体制となった新・民主党


http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060409k0000m010085000c.html

民主党:挙党態勢と継続性に重点を置いた布陣


 小沢一郎民主党代表は初仕事と言える党役員人事で菅直人鳩山由紀夫元代表を要職に置く一方で前執行部の体制を存続させ、挙党態勢と継続性に重点を置いた布陣を敷いた。人事をめぐりかつて強引さが目立った小沢氏にしては「逆サプライズ」と言えるほどの安全運転。当面は暫定的な体制を取り、9月再選で本格体制に移す戦略が基本とみられる。ただ、偽メール問題の責任を負う前執行部がほぼ「居抜き」でとどまることに党内からも疑問の声が出始めている。

 最も驚きをもって迎えられたのは、小沢氏と距離を置く渡部恒三国対委員長らも含めた再任だった。小沢氏は会見で党内融和を強調。党幹部は「自分が変わったということを見せたいのだろう」と、「ニュー小沢」路線の一環と説明した。

 だが、最大の焦点だった菅氏の処遇では、菅氏に近い議員らから就任を求める声が出ていた幹事長ポストは割り振らなかった。この日の3者会談で小沢氏は、代表と代表代行の役割分担について「来年の参院選に関することは自分がやりたい」と宣言。選挙の実権を菅氏に渡したくない意向を強く示した。同じ会談で菅氏は小沢氏に「週に一度は代表、代表代行、幹事長の会合を開いてほしい」と求め、早くも主導権争いが始まっている。

以下略

【須藤孝】

毎日新聞 2006年4月8日 21時02分 (最終更新時間 4月8日 22時18分)

 今朝の新聞で識者のコメントがどんなモノか気になったけれど、読んでみると別に大したことはなかった。
 小沢ではイメージが悪い云々、といったコトを述べていたら突っ込みを入れようと思ったんだけどな。
 とはいえ、個人的な感想からいえば「ニュー小沢」(←傾きかけたホテルの名前みたいだね)はどこまでNEWになれるのか、というところだろう。どこぞのアイドルグループも同じように失敗を繰り返すように、とかく人間ってターニングポイントがないと変われなくて同じ失敗を繰り返す。
 ただし、さすがに小沢自身が表に出て政治的アクションをするのは最後のチャンスだから、ヤケさえ起こさなければ辛抱強く持ちこたえるのではないだろうか。
 そういえば、自由党の党首時代もそれまでの「コワモテ」のイメージ払拭に努めていたけれど、結局は元に戻った感はある。あまり期待はしていないが、でも前原体制よりは安心できるというのは皮肉な感じだ。
 小沢自身の足跡を見ると自民党新生党新進党自由党民主党となっている。180人近い所属議員を抱えた新進党も結局分裂し、40人程度の自由党の党首になったけど、結局その自由党も保守党(←消えて無くなったね)に分裂して、結局最後は20議席くらいになった。
 小沢一郎という政治家を評価するヒトって案外多くいて、確かに日本の政治家にしては明確な国家ビジョンを持っている存在であるとは思う。
 ただ、それがイコール評価に行き着くかと言えばそうでもない。やっぱり、トップに立つような包容力やカリスマ性には欠けると思う。
 小沢はどちらかと言えばナンバー2が良いのだろうな。でも、そうであれば主義が強いというのはバランスが悪いのだけれど…。


 小沢に関する私見はそんなところなのだが、ともかく、「イメージが悪い」的な報道をマスメディアがしなかったのは良かった。ただし、週明け以降、世論調査が出てくるかもしれないから注意しなければいけない。
 現代の政治はかつて野中広務が語っていたように「ワイドショー政治」に化している部分が少なくない。「ワンフレーズ・ポリティクス」などと呼ばれるように、長々と相手を(あるいは国民を)説得するより、一言でズバッと言った方が国民には分かりやすくウケが良い。
 国民は政治に対する期待をその政治家の政策や政治姿勢から判断するのではなく、「何となく」の「イメージ」によって決定してしまう。
 だが、現代日本の抱える問題点というのはそうした「イメージ」によって判断して良いほど単純化されているのだろうか?
 その点管理人は非常に疑問に思っているわけで、今回の民主党の新代表ならびに新執行部(留任なのだが)の一件もテレビでイメージが先行されるとしたら非常に良くないだろう。