法案成立ってどうなっているの?
ちなみに前回に引き続き、保坂展人(社民党衆議院議員)のBlogでは来週16日(火曜)に法務委員会で与党側は強行採決をするつもりらしい。
分かり難いかもしれないので、法案成立までの簡単な流れを説明しよう。
法律案は
・政府提出法案
・議員提出法案
の二つが存在する。
政府提出法案の場合は、担当省庁(今回の場合は法務省)が起草して、その中で事前に他の省庁や内閣法制局などの調整を経たのち、国会へと送られる。
国会に送られる(通常、衆議院)と、早速、審議されるのだが、日本では「委員会制」を採用しているため、各・専門別の委員会へと仕分けされる。
今回の共謀罪は「法務委員会」で審議されているのだが、ここで採決されると、次はいよいよ衆議院本会議での採決となる。衆議院で採決されると、今度は参議院で委員会→参議院本会議でもって成立する。
しかし、ここに書いた「本会議」での採決というのは、正直なところ「儀式」的な要素が強く、法案の修正は委員会で行われる。
ということは16日の法務委員会での採決があると、後は衆議院はトントン拍子で進んでしまうだろう。ともかく、まだ5月の中旬だから、衆議院でもっと粘らないと参議院は踏ん張りようがない。だから16日は一つのヤマ。
もっとも、参議院の方は与野党の議席差が少ないし、参議院民主党は国体政治のベテランが多いのでその辺の駆け引きは衆議院より長けているだろうとは思う。けどねぇ…。
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