あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

だったら、さっさと予算つければいいのに…。

男女同室の身体検査、小1で16% 文科省「別々に」
2006年06月30日17時53分
 男女とも同じ部屋で身体検査を受けさせているのは小1で16.2%あることが30日、文部科学省の調査でわかった。調査は05年度時点で、小学校から高校までのすべての公立学校を対象に初めて調べた。

 調査結果によると、内科検診などの身体検査を男女一緒に同じ部屋で行っているのは、小1で小学校全体の16.2%。ただし、高学年になるほど減り、小4で0.5%、小5でゼロだった。

 水泳の時の男女一緒の着替えは小1で44.8%。小4では3.7%、小6で0.1%だった。ただ、多くは「タオルなどを使ってうまく着替えられる」としている。

 文科省は「子どもの心身の発達には個人差があり、羞恥心(しゅうちしん)を感じる子もいるはずだ」と指摘。原則として男女別々にするよう都道府県教委などを通じて呼びかける。


http://www.asahi.com/life/update/0630/008.html

 以前、記事として採り上げた(http://d.hatena.ne.jp/takashi1982/20060606)こともあるんですが、管理人の小中学校時代は男女の着替えは同じ教室でした。もちろん、小学校の低学年なんてもう20年近くも昔のことですから衣巷で流行りの「ジェンダー・フリー」なんて言葉はまだ出てこなかったんですけどね。
 ぶっちゃけていえば、「体育の着替えの際、男女一緒に着替えている」のは単に、更衣室がもともと学校を建てる際に作ってない。ってコトでしょう。確かに、小・中学校と体育は男女別、名簿も男女別云々、でしたが着替えは一緒だった。
 単に、予算がなくて更衣室が作れないってコトだとは思うんですがね…。
 パソコン教室を作ったり、図書館をリニューアルしたりと、学校におけるいろいろな工事がありましたが、一方で、立て付けが悪くて「嵌め殺し」になっている窓やドアがあったり、廊下なんかは雨が降るといつでも雨漏りしていたりしてましたね。
 どうも、「雨漏りがしている」→「工事して貰おう」とか「更衣室がない」→「新設しよう」というようには予算が使えないみたいで、いらんものばっかり作っているような気がします。創立50周年記念の庭園とかさ。そんなの作るんだったら、雨漏り直せよな。と、あのころ思っていたわけですが…。
 よく見られる現象ですが、なにか事件とか問題が起こった場合に、「教育基本法のせいだ」とか「ジェンダー・フリーが道徳を滅ぼす」とかって言いますが、はたしてどこまで論理的整合性があるのか非常に疑問です。
 この手の問題も、「更衣室を作る予算」を計上し、文科省から「指導」を行えば1〜2年の内で各学校に更衣室が出来るんじゃないでしょうかねぇ。


 一部の方々は「もともと更衣室があった→ジェンダー・フリーで着替え同室になった→現在に至る」みたいな図式を頭に描いているようですが、管理人の小学校〜高校時代を振り返ってみると「もともと更衣室は設置して無い→今も設置していないまま放置している」という方が事実です。
 もっとも、これは管理人の個人的な体験なので、一律でみんなそうだ。とは言えないんですけどね。
 ともかく、いままで放置していた行政側に問題があるとは思うんですが…。現場もそれがフツーって思っていたからおかしさに気づかないという、適当さが蔓延していたといえば確かにそう言えるでしょう。


 ちなみに江戸時代の銭湯は男女混浴ですよ。そうした性に対する意識の低さを明治の始めの頃まで引き摺っていて、政府による「風俗改良運動」が行われるわけですから。だとすれば、「日本の伝統」を江戸時代に求めるのなら、混浴はOKってコトに。保守の方々はどう思うのでしょう…。あまり昔のことを範にしない方が賢明だとは思いますけどね。