あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東征記①太宰府の巻


 ホントはこれがメインになるはずだった旅行記
 でも、ニュースのチェックは性分なので旅行中でもやってしまう。だから、先にそっちを書いたのですが…。


 と、いうわけで旅行してきました。
 まず、初日は羽田から飛行機に乗り福岡へ。この時は家族と一緒だったので、すごく気楽なもんです。到着後は空港でレンタカーを借りて太宰府へ。
 太宰府って言うのは古代に設置された役所。高校で日本史を選択した人なら常識的に分かることですが、最近は世界史が必修だそうで日本史を知らない方も多いので敢えて説明。
 古代といっても奈良時代平安時代にあった役所(飛鳥時代からあったかは?)。当時の日本と呼べる範囲は九州から関東程度までで、大和政権が名前の通り本拠地を近畿(奈良→京都)に置いたため、西方を統治するために出先機関を置いたわけです。
 あと、朝鮮半島にも近いから、外国からやってくる使者を出迎える役割も果たしました。


 まず一向がまず向かったのが、2005年の秋に開館したばかりの九州国立博物館太宰府天満宮の隣にあり、ながーいエスカレーターで登った先にあります。

(↑クリックすると拡大します。非常に現代的な建物)
 さすがに国立博物館。広々とした敷地に、ボリュームある展示物です。
 土器や石器から、甕で出来た棺とか刀剣など古代の出土品を分かりやすい解説と共に展示してあって、本で読んだものが実物として眼前に広がるのは非常に興奮です。
 新しくできただけのことはあって、ゆったりとしたスペースで落ち着いて見学できるのも特徴。東京や京都の国立博物館が決してダメだと言うことはありませんが、建物自体の新しさがプラスに働いているのは間違いないです。
 福岡は台湾や韓国からの観光客が多いところなので、そうした人々にも日本を知って貰う良い機会を与えてくれるのではないでしょうか。


 次はそのまま太宰府天満宮。ここには菅原道真が祀られています。政争によって太宰府へと飛ばされた菅原道真はその地で亡くなります。その霊を鎮めるために造った神社で、道真が優れた学者・政治家であったことから現在では学問の神様として有名です
 
 クリックして大きくすれば分かると思いますが、写真の右手前に見える、柵に囲まれた樹が和歌でも有名な「飛び梅」です。ある年齢以上の方は教養でこの話を知っているのでしょうが、今の人は分からないかも。
 「東風吹かばにほいおこせよ梅の花あるじなしとて春なわすれそ」
 道真が京都から太宰府へ左遷された際に、この梅の木は主の道真を慕って太宰府まで飛んできた、という絶対あり得ない(笑)伝説です。


 ここで合格祈願の鉛筆を買い、お土産第一号。
 その後、博多の街へ戻り、初日は終了。

 福岡の繁華街、中洲。夕焼けですねぇ。

追記
地名の「太宰府」と役所の「大宰府」を使い分けてませんでした。混乱させてすいません。場所により判断してください。