今回はNewSな話題。
管理人の興味関心がいろんなところに分散していると思ってください。
教育基本法改正案が衆議院特別委員会で通過したようだ。
(↓毎日新聞の該当記事)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20061116k0000m010019000c.html
政治学プロパーでもない限り、この意味が良く分からないと思うのだけれど、GHQの占領下にあった関係で日本の国会はアメリカの連邦議会をモデルとしている。
議会のモデルとしてはイギリス型の「本会議中心主義」とアメリカ型の「委員会中心主義」がある。
委員会中心主義というのは、議論をそれぞれの「委員会」で行う、というもの。
各委員会の定員はバラバラだけれど、大体20~50人くらいである。それを各党が選挙で獲得した議席数に応じて分配する。
委員会で審議→採決されると今度は本会議採決するという手順になる。委員会中心主義の方が法案が修正されやすいという傾向が強く、本会議中心主義は国民に争点が明確化しやすいという傾向が強いようだ。
それで、委員会は各分野ごとに分かれている。簡単に言えば省庁の数に応じて大体委員会の数は存在する。
例えば、
などがある。これらは毎年設置される常任委員会と言って、全部で17ある。
それとは別に特別な問題を対処するために、その都度設置される特別委員会がある。
これも例えば、
などがある。現在衆議院では8つの特別委員会がある。
法案成立の流れは、分かり難いので図式化すると…。
①衆議院の各委員会での審議→②(委員会での)採決→③衆議院本会議での採決→④参議院の各委員会での審議→⑤(委員会での)採決→⑥参議院本会議での採決→⑦法案成立
という手順だ。
今回は衆議院特別委員会での(強硬)採決だったのでまだ①の段階である。衆議院よりも参議院の方が与野党の議席差は少ないため、衆議院のような力業はどこまで出来るか、判断するのは難しい。だけど、安倍内閣は教育基本法の改正に全力を傾けているから、果たしてどうなるだろうか…。