あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

スーパーひとしくん

 別に「ふしぎ発見!!」じゃありませんけどね。
 このネタが通じるヒトは、結構一生懸命!?マンガやドラマを見ているかも。


 このネタ、ドラマ版のだめ第8話です。でも、原作でも出てきたネタだからどーなるかなぁ…って思ってたんだけど、ウィット効いたまま再現されてましたね。
 ふしぎ発見の方はシステムが変わってからすっかり見ていません。視聴者参加型になり、金銀銅のひとしくんへと変容してしまったので、なんか白けてしまったというか…。
 やっぱり「スーパーひとしくん」でしょうが。
 しかし、なにげに988回も放送しているというのは凄いことですね。1年は52週間しかないのだから恐ろしいことです。


 そんなにふしぎ発見について語ってもしょうがないか(笑い)。


 今回の曲はオーボエ奏者、黒木くん(福士誠治)がソリストを務めるモーツァルトオーボエ協奏曲と、千秋(玉木宏)指揮のブラームス交響曲第1番。ブラームス交響曲第1番は作曲までに21年かかったという代物です。
 どーもブラームスは完璧主義者&ベートーヴェンを非常に尊敬していたらしく、「ベートーヴェンの9曲の交響曲に続く作品を書かなくてはいけない!」と過度のプレッシャーにあったみたいですね。(だから、調性構成がベートーヴェン交響曲第9番と類似している、なんて指摘されてます)


 管理人はクラシック好きでマンガ好きなので、今回は「?」と思った箇所がありました。
 それはブラームス交響曲第1番の第4楽章のシーンで千秋が「さあ歌おう」と心の中で語るセリフがあるんですが、そこの描写が違うだろう、と。
 専門的なことを言えば、第4楽章の序奏部で転調(ハ短調ハ長調)になり、いわゆる「勝利のテーマ」と呼ばれる(?)主題が演奏されます。この、転調→第一主題が多分、「さあ歌おう」というセリフに対応するはずなのですが、ドラマでは見事にコーダ(終結部)の箇所でそのセリフが使われていました。
 もっとも、原作者に訊いてないから何とも言えないんですが…。


 ただし、繰り返しになるけれど、ベートーヴェン交響曲に続くものと意識され、いわゆる「苦闘→勝利」という大枠を持っている作品と、千秋の不安を意志により超克しようとする、という心情とをオーバーラップさせて表現しているとすれば、やっぱりそこはハズしちゃいけないんだろうと思うんだけどな。
 原作者の二ノ宮和子は作曲家にアナリーゼしてもらっているというから、多分間違ってないとは思うんですがねぇ…。ドラマのプロデューサーというか監督がそんなに明るくないのかな、なんて思ったり。でも、プロがサポートしているハズなんだけどな。


モーツァルト : オーボエ協奏曲ハ長調

モーツァルト : オーボエ協奏曲ハ長調

  • アーティスト: ホリガー(ハインツ),モーツァルト,シリトー(ケネス),アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1995/06/05
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モーツァルト:オーボエ協奏曲

モーツァルト:オーボエ協奏曲

定番ホリガーの演奏。個人的には前者の方がイイと思うんだけどな。再録音するあたり、この曲への並々ならぬ関心を示している証拠だと思う。
モーツァルト:オーボエ協奏曲

モーツァルト:オーボエ協奏曲

後年のベームの指揮が管理人にはちょっと「重い」気がするけど、モーツァルトオーボエクラリネットファゴットの各協奏曲が収められていて、他の曲にも興味があれば、コレ。特にクラリネット協奏曲は澄んだ音楽世界が広がる名曲。ソリストは文句なし。


ブラームス:交響曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

ブラームス交響曲第1番の熱演として「決定番」の地位を長らく占めているシャルル・ミュンシュの演奏。「熱い演奏」をお求めの方に(←セールスみたいだね)
ブラームス:交響曲第1番

ブラームス:交響曲第1番

この曲の持つ「苦闘→勝利」というイメージにピッタリなベーム盤。ベルリン・フィルとの録音の方は、まだ60代のベームによる極めて充実した響きを引き出している。
ブラームス : 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

ブラームス : 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

管理人が最近聴いて改めて感心したのがチェリビダッケ盤。ただし、晩年の演奏ではなく、こちらも壮年期のシュトゥットガルト放送響の演奏。曲のテクスチャが極めて明晰に分かって凄い。