あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

国立ロシア美術館展

 このままいくと、どこもいかずに終わりそうなので(←本来、それで良いのかも知れないが…)、出掛けてみた。

 ただし、明日は別の大学院(こっちは休講してない)での報告。

 上野はホントに文化の華が咲いてますね。
 管理人が定期会員の都響の演奏会もここ、東京文化会館のある上野です。
 今回、東京都美術館でやってる国立ロシア美術館展に行った。

 暮れに行こうと思った、大エルミタージュ展は結局行きそびれたので、ある意味リベンジでもある。
 そして、こないだ出来た国立新美術館は火曜休館日なのでなおさらこっちになったワケです。モネ見てみたいんだけどなぁ。絵の分かるヒト、解説しながら歩いてくれませんかねぇ。


 ロシア美術ってあまり日本では受容がないのか、すごく空いてました。だから充分、絵を見られて良かった。
 世界史の教科書で見る「エカチェリーナ2世の肖像」とか間近で見られたし。
 おー。モノホンだー。なんてワケの分からない感動(苦笑)。

 フランスあたりからロマン主義の影響を受けながらも、その後、独自に発展していくのがロシアの美術界らしい。
 レーピンであるとかシーシキンとかこのあたりの絵はホントにすごい。写真かと思うくらい、「本物らしく」描かれている。このあたり、印象派に向かった西欧とは違うのかなぁ…なんて思ったり。
 このあたりの作品を見ると、つくづくロシアを見くびってはいけないね。西欧文化圏の最先端を行けないがゆえに、一度吸収したものが、その後、独自の発展を遂げていくって言うのは、地理的・社会的な影響なのかも知れない。

 どうも、このレーピン、シーシキンとかの時代って大枠ではトルストイだとかドストエフスキーだとかの文学作品とか、リムスキー・コルサコフチャイコフスキーなんかの音楽と一緒なんだっていう。
 文学なんて全然読んでないや。『戦争と平和』『罪と罰』も読まなくちゃなーって思っていても読めてない。今年は修論だからなー。でもこれを読むのって秋の夜長がイメージなんだよなぁ。

 このあたり、つまり、文学、音楽、絵画が社会状況とどうリンクしているのかな、なんて関心を持ったりした。どーも、西欧史と日本史ばかりやっていたので、このあたり良く分かりにくい。
 文化史と社会史、社会史と政治史でもって接点を見つけられるともっと面白く見られる気がする。

 
ともかく、とても空いてたし、にもかかわらず、ロシア美術の力強さを発見したし、思わぬ収穫であった。
 風景画とか好きなヒトはオススメできます。