あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

参議院選挙まであと1ヶ月の雑感

 やに長いタイトルですが(苦笑)

 さて、前回エントリしたカレーを食べた帰りがけに気付いたんですが、1ヶ月後の参議院選挙の掲示板が早くも貼られてました。早いですねぇ。

 ちなみにご存じかもしれませんが参議院議員は30歳以上で立候補でき、解散は無く、任期は6年。
 定数242議席のうちの半分、つまり121議席を改選します。
 ちなみに都道府県を単位とする選挙区選出議員が73人、全国を単位とする比例代表議員が48人です。まぁ、安倍政権への中間評価的な側面が強いでしょう。

 アルベルト・フジモリ(元ペルー大統領)が国民新党から立候補という世界的に見ても珍しい現象が起こりそうですが、ひょっとすると当選するんじゃないか?政治学を研究しているけど、外国の最高元首経験者が他国の国会議員に立候補って、聞いたこと無いですね。

 朝生(テレビ朝日朝まで生テレビ」)において村田晃嗣が指摘した「年金(社会保険庁の問題も含むのだと思うが)だけを争点にするのはどうか」と民主党に迫っていたのは全くその通りだけれど、2005年の郵政解散の時に彼はそれをどれだけ言ったか、村田自身が反省しないと説得力がないだろうな。
 それでなくとも、「朝生」という特殊空間で「白か黒か」みたいな状況を意図的に設定されるのに、そのあたり、自身の言動がどう受けとめられるかも考えて良さそうなものなのだけれど。

 政治学で考えられる、メディアと政治の関係で言えば、メディアには議題設定機能という限定効果が認められる。つまり、特定の政党が勝つように世論を誘導する力はないが、その一方で、「今回の選挙の争点は何か?」という争点設定をする機能はマスメディアは持つとされる。

 だとすれば、村田の指摘は政党に向けられるものではなく、まずメディアに対して向けた方が、自身の意図をより良く実現できるのではないか?なんて思えてくる。ま、専門は国際関係だからこのあたり詳しくないのかもしれないけど。(いや、でも管理人ですら知ってるのだから知らないはずがないんだけどなぁ)

 いずれにせよ、政党はそれぞれ獲得議席の最大化を目指して選挙するのだから、そこで「フェアで行きましょう」的な主張をしてもしょうがない(村田のように国際関係においてリアリズムに立って議論する学者が、この時だけリベラリズム的なモラルを持ち出すのも彼の中でどのように折り合いがついているのか良く分からない)。
 そのなかで、有権者が選挙争点について複合的な視点を持って判断するようにしなければならないのだろう。
 そうは言いつつも結局のところ、センセーショナルな報道を期待しないような自制をする、一種のメディアリテラシーくらいしか今のところ考えつかないのが悲しいところではあるけれど。
(敬称略)