あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

食わず嫌いと深田恭子

 今回は先週のテレビを見ながらの雑感。
 あー、あらかじめ断っておきますが、べつにこれはジェンダー的なアレコレ話じゃなくて、あくまでも芸能界という特殊領域を一般論でかたしてみる。という趣旨で。


 芸能人(♀)は端的に分けて「かわいい系」と「美人系」がいると思う。
 それとは別に「お笑い・バラエティ枠」があるのも確かなんだろうけどさ。
 その中で「かわいい系」の難点は、加齢と共にかわいくなくなるんだよな。
 もう少し詳しく言えば、10代〜20代前半くらいまでは「かわいい系」で何とかいけるんだけど、加齢を重ねる30代以降「かわいい系」は通用しなくなるって言うか…。
 現象として、かわいい系タレントを支持していた男どもがそのタレントにそのままついていくんじゃなくて、また、新たに登場してくるかわいい系タレントに移ってしまうから、人気が先細って行くんだと思う。(この辺り、ずっとSMAPならSMAPを追いかけるジャニーズファンというかジャニオタとは違うんだろうな)


 だから勝手に予想しているんだけど、かわいい系女性タレントっていうのは若い頃が頂点で、そのあと展望が見えないからさっさと芸能界を引退しちゃうんじゃないかと。もうちょっと範囲を狭めれば女性アイドルでも良いんだけど、ともかく、展望が見えるアイドルは、たとえばトークが面白いとか芝居が上手いとか「かわいい」という要素にプラスαの要素をもっていて、そーいったスキルが備わらないと芸能界に居残るのは難しいんじゃないだろうか。

 だからかつての「かわいい系」で、中年、熟年を迎える女性タレントないし女優ってどれだけいるかと思えば、やっぱり相田翔子だったり、渡辺満里奈だったり、やっぱりスキルがちゃんとある。相田の場合は天然だし、渡辺の場合はコミュニケーションスキルが高いとか。だから今でもバラエティに出られるし、芸能界に生息できる。

 逆に美人系は年取っても美人なので芸能かという特殊領域でも長持ちする。
 その元祖は吉永小百合だろうし、黒木瞳深津絵理なんかもそうだろう。深津の場合は演技派って枠で説明した方が良いのかも分かんないけど。そんな枠あるのかどーか別にして。まー、それでも比較の問題でどっちが生き残りやすいか、ってだけの話でしかないのかもしれないけどね。

 それでいくと深田恭子は「かつての」かわいい系だと勝手に判断している。だから、いま挙げた図式に従えば、これから深田が生き残るためには今までと同じじゃダメなんだけど、どーも先週の食わず嫌いを見る限りでは、そのダメに向かう路線を突っ走っているような気がするんだよな。
 なんて言えばいいのかな、ウルトラクイズとかで答えの道(大体○×の二択)を突っ走ると、壁の向こうには泥沼が待っているような、そーいう「ハズレの道」みたいなね。

 話が面白くないし、負けても罰ゲームできないし。いや、進んで罰ゲームしなくても良いんだけど、なんにも出来ないのに罰ゲームすら出来ないんじゃ、とるところがないって言うか、芸能人(=プロ)としてはまずいだろうと。
 前にもどっか他のバラエティーに出たときに、恥ずかしがっているのかやる気がないのか分からないけど、結局、似たようなことが出来なかった。

 何がまずいのかなぁ…と思って考えてみたら、やっぱり空気が読めないからじゃないのかな。だれもその場のタレントが拾えないような「イタイ雰囲気」を作って、平気な感じが末期的だ。誰もそれを指摘してやらないのを見ると事務所もその路線で行こうとしているのか、考えてしまうのだけど…。なんていうのかな、需要がないところで1人で供給しているって言うか…。

 「ツンデレ」が成立するのは、「ツン」と「デレ」の間の振り幅がデカいことが、ある一部のマゾ層の欲求を満たしているわけだろう。それでも「デレ」があることによってマゾ的な部分をくすぐりつつもやはり癒される。だけど、「デレ」が無い、いわば「ツン」だけだと、果たして、そんなキャラクターに需要があるのかなぁ、と思うのだ。もっとも、野村沙知代和泉節子細木和子とか、こんな需要あるんかい?っていうようなタレントもいる(いた)しなぁ。

 それともあの欲求不満な「姫キャラ」は深田自身と周りを取り巻く環境の両方が変化しているのに未だに対応できていないことの表れなんだろうか。いや、別に管理人にとってはいてもいなくても構わないんだけど、それが活動する芸能界とそれを受容する社会というか視聴者は考えてみると暇つぶしにはなって面白い。


 これから深田恭子はこの道を突っ走るのだろうか…。もうしばらく観察しておいてもいい気がする。