あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

知名度とイメージ。ヒラリーと橋下。

 日付をいじって、翌日更新分にする。
 まー、ヒトによっては牡蠣のネタの方が良いってヒトもいるんだけど…。

 時々質問されるけれど、今、アメリカでやってるのは「候補者を選ぶための選挙」であって大統領選挙ではない。

 アメリカの大統領選挙は順序として
 有権者→(選出)→選挙人→(選出)→大統領という関係にある。
 だから有権者は「直接大統領を選べない」のだ。

 選挙制度が日本と違うからイメージしにくいけど、流れとしては↓みたいなかんじ。

1. 民主党共和党がそれぞれ各州で選挙をする。この選挙に投票する資格があるのは「党員」のみ。(ただ、アメリカの場合、有権者は大体どっちかの政党の党員になる)
そのとき、どーするかといえば、具体例として…
 民主党の中で複数いる大統領選挙立候補希望者(今回はヒラリー、オバマエドワーズ)のうちで、誰が一番候補者にふさわしいか、党員は投票によって決める。

2. この作業を、アメリカ各地で行い、一番多かった人が民主党の大統領候補者になるのである。(全く同じ作業を共和党もやるので、同じ頃には共和党も大統領候補者が決まる)
                  
3. 11月にある、いわば「公式の」選挙で大統領選挙人(団)が選ばれ、大統領が間接的に選出、という形になる。


 要するに、今のは、民主党共和党とも「大統領候補者を一本化するための選挙」の段階でしかない。

 回り道したけど、ここから雑感(笑)。

 ヒラリーにしても橋下にしてもそうだけど「知名度が抜群」ということは多くの有権者の中で「イメージが出来上がっている」ということとイコールだ。
 その時、「強いが、古い女性」(ヒラリー)、「知識はあるけど考えが浅い」(橋下)みたいな、知名度と引き替えの隠しようのないイメージ広まっている候補者にとって、選挙の際、それが有権者にどのような影響を与えるか、ということが重要になってくるのだろう。

 だからあまり知名度の高くなかったオバマアメリカ社会の改革を訴える「新鮮なイメージ」で一気に注目されると、それまで既成のマイナスイメージがなかった分、選挙戦は戦いやすくなる。

 そうはいえ、そうしたイメージをプラスにとるか、マイナスにとるかは「その土地ごとの政治風土」によるだろう。
 アイオワ州ニューハンプシャー州(ちなみにポーツマスはここにある)では異なる政治風土であったからオバマとヒラリーがそれぞれで勝利を収めたと言える。
 また、横山ノックを府知事にした大阪だから、橋下に人気があるとも言える。(あのキャラクターが東京で受けるなら黒川紀章都知事になれたかも…なれないか)

 だから、そのイメージが吉と出るか凶と出るかは、フタを開けてみないと分からないところはある。(特に全米で選挙戦をするヒラリーの場合は)

 目下のところ、大阪府民はどーいうチョイスをするんだろうね。