あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

現れたまえ、創造の主、聖霊よ@東京都交響楽団 第660回、第661回 定期演奏会

東京都交響楽団 第660回、661回定期演奏会
4 月 28 日 東京文化会館、4月30日 サントリーホール

マーラー交響曲第 8 番「千人の交響曲
エリアフ・インバル プリンシパル・コンダクター就任披露公演】

ソプラノ:澤畑恵美
ソプラノ:大倉由紀枝
ソプラノ:半田美和子
メゾソプラノ:竹本節子
メゾソプラノ:手嶋眞佐子
テノール:福井敬
バリトン:河野克典
バス:成田眞
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:NHK 東京児童合唱団
合唱指揮:清水敬一
児童合唱指揮:加藤洋朗
指揮:エリアフ・インバル
演奏:東京都交響楽団

 新年度初めてのコンサートは都響首席指揮者インバルによる千人の交響曲です。
 この曲、上記に挙げた人数からも明らかなように、クラシック音楽の中でも超弩級の規模を誇ります。  
 ぶっちゃけ、クラシック聴かない人には何の事やらサッパリだと思うので、youtubeでどんな曲かイメージしてもらえればなぁ…と。


マーラー交響曲第8番 第一楽章 パート1
http://jp.youtube.com/watch?v=-Wi1j-rpcEw&feature=related
マーラー交響曲第8番 第二楽章 パート6
http://jp.youtube.com/watch?v=gXM-RnnakxY
 

 こんな大規模な曲なので、東京でもそう演奏機会がある曲ではありません。
 なので、久しぶりのこのチャンスを逃すまいと思って、聴いてきたわけです。結構久しぶり。前回聴いたときのオケも都響。指揮は今は亡きベルティーニ

 記述がごっちゃになってしまいますが、ホールと客席にもよるものの、おおむねサントリーの方が良かったです。何より、サントリーホールのパイプオルガンがやっぱり良い。
 文化会館は初日だけあって、まだ合唱とオケが揃ってない場面がちらほらあったりで、もうちょっと練られるかなぁ…という感想を持ったのも事実。ただ、初日というのが逆にプラスに作用したのは第一部が始まる前の緊張感はサントリーよりも勝っていたと思う。(ただ単に堅いだけ、っていうヒトもいるかもしれないけど、極度の緊張感が曲の開始以降のエネルギーへ転化した面は否定できないと思う。もっともそのエネルギーを好ましく感じない人間はいると思うが)
 もともと文化会館は豊穣な響きが生まれないホールではある。ただ、天井は高いし、ホール自体もでかいので、大音響でも音が飽和しなかった。オペラシティだと曲によっては飽和化しちゃうし。その点で、気持ちの良い演奏だったと思う。

 では、最終日のサントリーはといえば、やはり、P席までフルに使った合唱のおかげで、音響効果抜群だった。管理人は2階のCブロック中央よりの右のあたりで聴いたというのもあって、非常に豊穣な音楽を聴かせてもらった。特にすばらしかったのは児童合唱団。
 ちょうど、管理人の席からは驚くほど鮮明に児童合唱の声が聞こえてきて、第一部の中頃でその透明感に思わず涙が出そうになったほどだ。この感動は文化会館では味わえなかった。
 それと、やはりサントリーホールのパイプオルガンは文化会館のそれとは比べものにならないほどいい。まさにモノが違うというのはこのことだろう。ホール全体にパイプオルガンが共鳴することで、音楽全体の厚みが増し、スケールがさらに大きく感じられました。
 
 インバルの解釈は基本的に去年の交響曲第7番の時と変わらないけど、ただ、今日の方がより自然に感じられた。以前にも書いたけれどインバルのマーラーは凸凹感をより際だたせるような演奏をする傾向がある(管理人がワルターやバルビローリが好きだというのもある)のだけれど、スッキリとしたテンポで構成感を持った演奏だった。
 指揮ぶりは文化会館よりもサントリーホールの方が、遠くに位置する合唱団に配慮していたのか分かりやすかったし。
 ともかく、ややもすると祝祭的なこの曲は「やることに意義がある」みたいな傾向になりがちだけれど、今回は演奏的にも極めてすばらしかったと言えるのではないだろうか。
 インバル→若杉→ベルティーニ→そして再びインバルと、マーラー・オーケストラだな、都響は。そんなことを改めて思った次第。
 とはいえ、次にインバルが来るのは来年三月とのこと。やっぱり、デプリーストみたいに1年に3回は来てもらえる指揮者を常任に置くべきだろうね。