9.11の同時多発テロから、明日で7年目。
8年前の夏にN.Y.に行って、ワールド・トレード・センタービルに登った人間としては、当時、テレビの生中継で見た映像は非常に衝撃的だった。
けれど、正直な話、あのテロが与えた国際政治上の大転換については、大学院に入るくらいから、ようやく認識するようになった。コレは本当にパラダイム上の大転換なんだな、と。そして、この転換した国際関係の中で、各国はあるべき方向を模索していかなければならないのだということをしみじみ感じた。
今日(2008年9月10日)は自民党総裁選挙の立候補届け出。
思い返せば小泉純一郎による郵政解散選挙も9.11であった。
ニュース番組はお祭り騒ぎの様相だけど、コレも異常だと思う。
「自民党」という1つの政党のトップを決めるだけなのに、この過熱報道。
自民党のトップを決めるコトは、僕ら有権者が関与することがない、極めてプライベートなコトだ。
日本の報道が「政治部」ではなくて「政界部」だ、と指摘したのは丸山眞男だが、「政治」とは到底言えない、自民党内の人間関係ばかりクローズアップする、報道のあり方は明らかにおかしい。
2年前、「若さ」を売りにして登場した安倍晋三。
1年前、「安定感」を売りにして登場した福田康夫。
その結果は充分認識してるはずなのだけれど…。自民党の政治そのものについて、メディアはもっと問題提起をしても良いんじゃないか。