あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

中山大臣の真意?

 中山成彬国土交通相舌禍事件とでも言うのだろうか。
 いわゆる失言三点セットというヤツ。

1つ、成田空港開発が進まなかったことについて。
 「ごね得というか、戦後教育が悪かった」「公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでもというのがなくて、なかなか空港拡張もできなかった」

2つ、外国人観光客の誘致策に関して
「日本は随分内向きな、単一民族といいますかね、あんまり世界と(交流が)ないので内向きになりがち」

3つ、大分の教育委員会の不祥事について
「ついでに言えば、大分県教育委員会の体たらくなんて、日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」


 各方面から批判が出ていて、どれも「真っ当な批判である」ので、ここでは繰り返さない。

 管理人はひねくれているので、この3番目って、実は、大臣になりながら、麻生内閣を皮肉っているのかなぁ、なんて思った。
 つまり、この3番目の発言のウラの意味として「今の政治の体たらくなんて、自民党ですよ。自民党議員なんて、頭が悪くても(世襲で)議員になるんですよ。だから日本の政治はレベルが低いんだよ」ということのメタファーなのかな、と。

 過激だ。今の内閣、全否定だからな。

 そりゃ、18人中11人が世襲議員だと、そう指摘したくもなるんだろう。

 しかも引退する小泉純一郎は、自らの後継に、二男を指名してるし。当選したと仮定したら4世議員になる。いつの間にやら、日本は身分制国家になっていたわけだ。どこぞの国で、病に臥してる独裁者の後継云々も、息子か!?なんてワイドショーのネタにしながらバカに出来ないね。ここ10年間、世襲議員が総理大臣になってばかりだし。

 どんなタマでも、息子です、とか娘です、とか言うだけで、支援者は「有り難や有り難や」と手を合わせるに違いない。

追記。

 Yahooのコメント欄で絶賛されていたりするけれど、このヒト、単にアタマが弱いだけなんじゃないかと思えてきた。リーマン・ブラザーズの一件で総合経済対策を補正で審議しなければならないのに「公のためには自分を犠牲にしてでも」というのがまるでなく、一人でカタルシスを味わっている。
 いや、でも、中山成彬が「言動が一致しない」ということを身を以て示しているとすれば、自分を反面教師にしなくちゃいけないよ、というメッセージを発信していると言うことにもなり、油断は出来ない。

中山成彬国土交通相は27日、宮崎市で開かれた自民党宮崎県連の会合などで「日本の教育のがんは日教組日本教職員組合)だ。日教組民主党の最大の支持母体で解体しなければいけない」と改めて日教組を批判した。「日教組が強いところは学力が低い」など中山氏の一連の問題発言を受け、与党内では中山氏の更迭論が強まっている。中山氏は県連の会合で日教組以外の発言については謝罪したが、記者団に「(日教組批判は)撤回しない」と強調した。

 このヒトにとって、2.26事件はどのように映るのだろうか?皇道派も統制派もどちらも愛国者にはならないのか?田中正造は非国民?幸徳秋水も?
 「戦後教育が間違っていた」というのも、なるほど。一連の中山発言を追ってみると、確かにその通りだな、と不覚にも思ってしまった。