あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

自由の刑に処せられている

 サルトルの言葉。正確には「人間は〜」だけど。もっとも、言葉だけが一人歩きしている嫌いもなくもないけど。ただ、今回はサルトルの話じゃなくて、昨日やってたスターウォーズ3のセリフから

自由は死にました。万雷の拍手の中で。

 でグダグダ考えちゃった。

 シチュエーション的にはパルパティーン(ダース・シティアス)が銀河共和国の解体と銀河帝国の成立を高らかに宣言するときに、反パルパティーン派の議員が、漏らしたセリフ。

 スターウォーズ自体の面白さは勿論あるけど、ちょっとだけここに拘ってみる。

 万雷の拍手の背景には銀河共和国の腐敗と混乱が存在する。そこへ、ダース・シティアスは宇宙の統一と秩序をもたらすことを訴えるのである。そこへあたかも救世主のように見えるダース・シティアスの存在にひとびとは「嫌々ながら」自由を手放すのではなく、「万雷の拍手」でもって自由を手放してしまうのだ。

 ちょうどこの構図、『銀河英雄伝説』と似ていて(というか田中芳樹も影響を受けているんじゃないのかな)、そこでのセリフとダブってしまった。
 銀英伝においても、腐敗・無関心の極みとなった民主主義国・自由惑星同盟と、政戦両略における天才的な手腕と高潔な精神を持った皇帝による、最高の専制政治が対置される。

 その中で、同盟側の人物が漏らした言葉は中学生の自分には印象的だった。

  「最低の民主政治でも最高の専制政治より勝っている、と思ってる。」

 なぜなら政治の最終的な責任は国民が担うべきだからだ、という。
 そう、全ては我々の姿勢なんだよね。

 近日放送予定の、ナルニア国物語はそー言うこと考えないで見られるから肩凝らないな(笑い)。