あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

多事争論の気風を作るべし

3月18日18時30分配信 時事通信より

国民新、一部報道機関の会見出席拒否=提言ボツを理由、記者側は抗議
 国民新党は18日、先に発表した経済対策の緊急提言を報じなかった一部の報道機関に、綿貫民輔代表ら幹部による定例記者会見への出席を拒否した。これに対し、野党記者クラブは同党に正式に抗議することを決めた。
 党本部での定例記者会見の直前、事務職員が緊急提言を報じた報道機関名を挙げた上で、党3役の指示として「それ以外の社は会見を遠慮していただきたい」と一方的に通告。記者側は抗議したが、同党側は提言を報じなかった新聞や民放の記者の会見場への入室を拒否した。 

 知る権利の観点からすれば問題があるけれど、今の新聞で政治面を読んでいると、官邸の動向と民主党の動向しか分からず、他の政党がどういう主張や追求を国会でしているか皆目見当がつかない。(だからネットで調べろというのは分かるんだけどさ)
 「日本の政治部は政界部」と丸山眞男に指摘されたように、政局になりそうな自民と民主ばかりにスポットが当たり共産、社民、国民新という政党が霞んでしまっているのは大きな問題だ。なぜなら、これらの政党の勢力が小さいのは小選挙区を主体とした選挙制度にも関係しているので、支持が不当に議席に反映されないからである。
 企業、団体献金禁止の問題でも国会で追及している他の政党はあるんじゃないのか。

 なんて、いろいろ考えていくと、確かに知る権利上の問題はあるが、現在の報道機関の報道のあり方に対して一席を投じるきっかけになると思う。そうでないと、多元性が保障されないから、結局のところ二元論に還元しかねず、ひいては政治的言説の貧困を招くと思う。