あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

それはどういうことなんだ。

 旅行中、ネット環境から遠ざかっていたので、すっかり疎くなってしまったが、地方から見ると、今回の北朝鮮のミサイル問題、テレビの対応がちょっと浮き足だっていやしないか?なんて、帰ってきてpcつけてみて思ったり。
 日本上空に来たら打ち落とす、みたいな話をしているけど、北朝鮮発射→日本迎撃→・・・といったところで、その先の展開をどー読んでいるのか、将棋で言えばちゃんと「詰め」ているのかがどーも管理人には分からない。
 あれだけ強硬な姿勢をして、さらに今後予測される外交政策があるとして、その外交政策上の目的っていったい奈辺にあるのだろうか?むしろ、素人目から見れば選択肢を狭めているように映る。
 NHKニュース7だったろうか?街頭インタビューで「(北朝鮮が)何をするか良く分からない相手だから…」ということで不安を表明していたが、まさにそのことがこの問題の核心を突いているのだろう。国際関係史を見てみると、双方での情報の少なさが最悪の選択を行うということがある。だから、キューバ危機以降、米ソ両国にはホットラインが設けられたわけだ。
 今回もそれに近くて、日朝両国でお互いに不信感を抱いているからこそ、危機が助長されているという側面が否定できない。いや、もちろん、安保理決議1718違反だし、お前の国はミサイル作っているヒマがあれば国民に餓えさせないようにするのが第一だろうよ、とは思う。ただ、やられっぱなしで悔しい、みたいな安易な理由は結局のところ得るところは少ないだろうな。
 ひょっとすると、なんだけど、生来の麻生の政治信条と共に、現在置かれている麻生政権の政権基盤の脆弱性という立場上、強硬的な態度を取らざるを得なかったのではないか、ということだ。危機管理は国民からの支持をとりつけやすいからである。米ソ冷戦時代のアメリカでも大統領が2期目の当選を確実にするために、現職大統領はソ連の脅威を通常以上に煽ることで国民からの支持を集めた。

 麻生がそこまで考えていないにせよ、「結果として」日本政府が取りうる外交政策の選択肢が実は「麻生政権」という政権上、少なかったとは言えるのかもしれない。


 それとも、意外なところで防衛省には報道で為されている以上の重大な情報が手に入っているのだろうか?

1 北朝鮮が、関連する決議(特に決議第1695号(2006年))、及び、このような実験は国際社会の普遍的な非難を招くものであり国際の平和及び安全に対する明白な脅威となるものである旨述べた2006年10月6日の議長声明(S/PRST/2006/41)を甚だしく無視して、2006年10 月9日に発表した核実験を非難する。

2 北朝鮮に対し、いかなる核実験又は弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないことを要求する。

3 北朝鮮に対し、核兵器の不拡散に関する条約からの脱退に関する発表を直ちに撤回することを要求する。

4 北朝鮮に対し、核兵器の不拡散に関する条約及び国際原子力機関(以下「IAEA」という。)の保障措置に復帰することを更に要求するとともに、核兵器の不拡散に関する条約のすべての締約国が自国の同条約上の義務を引き続き遵守することが必要であることを強調する。

5 北朝鮮が、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を停止し、かつ、この文脈において、ミサイル発射モラトリアムに係る既存の約束を再度確認することを決定する。

6 北朝鮮が、すべての核兵器及び既存の核計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄すること、核兵器の不拡散に関する条約の下で締約国に課される義務及びIAEA保障措置協定(IAEA INFCIR/403)に定める条件に厳格に従って行動すること、並びに、これらの要求に加え、透明性についての措置(IAEAが要求し、かつ、必要と認める個人、書類、設備及び施設へのアクセスを含む。)をIAEAに提供することを決定する。

7 また、北朝鮮が、その他の既存の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄することを決定する。

8 次のとおり決定する。
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/area/n_korea/anpo1718.html