あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

もやしもん 8―TALES OF もやしもん 8―TALES OF AGRICULTU

もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん(8) (イブニングKC)

 菌が見えるという主人公がおりなす、農業大学青春グラフィティ(笑い)も、いよいよ8巻。とはいえ、未だに大学1年生の秋の話である。

 初期の頃こそ、発酵ネタとか、菌の話だったけれど、途中から泡盛やらワインやら…実態は酒ばっかり作っている(笑い)。8巻ではついに真打ち登場、ビール編に突入した。
 この1巻全編にわたってビールの歴史や生成過程が描かれ、日本の地ビールについても知ることが出来る。大手ビールメーカーによる「日本のビールのイメージ」と、それとは別のビールを造り出そうとする地ビール業者。地ビールに対して懐疑的だった武藤に対して、樹教授の「何が本物で良いとか、偽物で悪いとかではなく、選ぶことのできる豊かさが大事」だという指摘は、あーたしかになぁ…と思うところ大である。

 ビールに対する蘊蓄が増えるのも楽しいけれど、今回面白かったのが、地ビールをメインに据えたビール祭り(ドイツのオクトバーフェスト)を改心した武藤が猛烈な勢いで進めていくのが良い。それに協力するゼミ生やら、仲間の様子は、彼ら等身大の青春を見ているようで、非常に清々しい読後感を得られる。

 ちなみに、今回、主人公・沢木の身長が判明するのも注目。

 やはり「もやしもん」はただ者ではなかった。