あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

アニメ化するというので。

 エントリしてみた。『君に届け 9』

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

 今夜(10月6日 24:59〜)ついにアニメ化する『君に届け』。
 作者の椎名軽穂が出産休載だったため、先月新刊発売であった。

 このマンガの一貫したテーマがさまざまな人間関係における(主人公やそれを取り巻く友人全てにおける)「君に届け」であった。だが、今回はそれ以上に、本巻ラストにおける主人公・爽子の「君に届け」は非常に効果的だ。

 このマンガが次巻で完結ならば『君に届け』というタイトルどおり、作者の練り上げたプロットは成功したと言っていいだろう。もっとも、少女マンガ特有のサブキャラのストーリーやら、その後のグダグダにいくかどうか、気にはなるが、恐らくそうならずに終わるんじゃないかという気もする。
 (気になるのは、まだ高2の2学期という、高校生活の折り返し地点というコトか)

チェーザレ 7―破壊の創造者』

チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

 マンガそのものの完成度でいうと、ここ数年出版されたマンガのなかでは断トツの緻密さである。それほど時代考証を初めとする中世西欧史を調べ上げた作品である。
 だから、読んでいて、中世西欧史を多少でもかじってみたくなるような読後感に駆られる。

 本巻ではカノッサの屈辱で頂点を迎える皇帝と教皇との緊張関係を、チェーザレとの個人授業のかたちで説き起こす。無学にもカノッサの屈辱における、今回、このような解釈は初めてだったのでとても新鮮で面白い。

 また、ミサでの聖堂内の描写など、荘厳とも言うべき雰囲気をマンガとはいえ描ききっており、画としても凄い。