あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ショルティ・ラストコンサート

ショルティ・ラスト・コンサート

ショルティ・ラスト・コンサート

 ハンガリー生まれの名職人、ショルティ(1912〜97)のラストコンサート。
 オーケストラは長年連れ添ったシカゴ響ではなくて、チューリッヒ・トーンハレだ。

 ラストコンサート、とは言いつつも、本人にはラストのつもりはなかった。80代半ばであったが、当時活躍していた指揮者の中でも鉄人的な健康さを誇っていただけに、その急逝はかなり衝撃的であったのは事実である。
 だからこそ、ショルティに果たして「老い」というものはあったのだろうか、という問いが生まれてこよう。多くの録音からは聴かせる、まるで「仕事師」のような演奏はこのCDでも健在ではある。

 ただし、シカゴ響とは異なる、トーンハレの音色はいつもの「ショルティっぽさ」が随分と和らいでいるかのようだ。鋭角的な響きが無く、ゆったりとしながら、包み込むような
響きである。恐らく、(ジンマンのベートーヴェンにも聴かれるこの音は)トーンハレの持ち味であるのだろう。
 そこがショルティを良く聴くリスナーかどうかで、評価が分かれることになるだろう。ショルティのオケの統率力に魅力を感じるヒトにとってみれば、このCDではいささか物足りない。 

 だが、あまりショルティの録音を聴かない(じつは管理人もその一人)ヒトにとってみれば、そのオーソドックスなマーラーに意外性を感じるだろう。終生「老い」を感じさせなかったショルティには、また、円熟も感じられなかった。ただ、そこが永遠の「雷オヤジ」ショルティの魅力であるようにも思われる。

 管理人の評価は平均的だが、この曲には名盤がずらりと並んでいるために、評価がこのようになった。