あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

驚異! 155歳の味

 浜松町で約3週間にわたって開催された、テレビ朝日の企画「大つけ麺博」に行った。最終日前日だったが、昼食時を過ぎていたため、結構すんなりと入れた。

 すんなり、と書いたけれど、場所は駐車場みたいな、だだっ広い屋外の会場に、プレハブ小屋が厨房で、さながら海の家みたいな様相である。コンビニ弁当みたいな容器で食べるつけ麺に情緒も風情も高級感も何もない。
 これだけの人数を捌くには、この規模でないと無理だったのだろうが、もう少しなんとかならなかったのだろうか?

 さて、今回管理人が食べたかったのは「奇跡のつけ麺」と自称する(?)、道場六三郎山岸一雄のコラボレーションによるつけ麺である。
 つけ麺に疎いヒトのために説明すると、山岸一雄は、あの「東池袋 大勝軒」の店主であり、つけ麺の考案者として日本のつけ麺史上に不滅の足跡を残した人物だ。現在、全国各地に散らばる、つけ麺をウリにする「大勝軒」は、この山岸氏の暖簾分けである。(完全な「暖簾分け」のため、店によって味に開きがあるのも特徴)
 
 道場六三郎はイイよね。美味しんぼにも登場し、フジテレビ「料理の鉄人」で「和の鉄人」として圧倒的な存在感を誇っていた御仁だ。ちなみに、道場の料理を食べたい場合は、銀座に「銀座 ろくさん亭」や「懐食 みちば」がある。管理人も一度食べてみたいと思う。まあ、清水の舞台から飛び降りるような価格なのであるが、ランチは3000円〜食べられるみたいなので。


 さて、両者併せて155歳になる、まさに泰斗たち(大げさ)によるつけ麺を食べた。
 麺は山岸翁の担当で、スープは道場の担当であるという。

 麺はやはり大勝軒の麺だ。ただ、その喉越し、もちもち感は大勝軒よりもいっそう滑らかで、かつ弾力性がある。そこにベビーリーフが散らしてある。
 道場翁のスープはHPによれば「干しエビ、干しホタテ、カツオでとった和ダシ+ごまペースト+砂糖、醤油、酢を同じ割合で酢の角が取れる程度に煮詰めたベースを合わせ、5種類の木の実、コショウ、唐辛子、山椒、パイナップルが入っています」なのだそうな。
 ただ、管理人が思ったのは、道場は結構、大勝軒のつけ麺に影響を受けているんじゃ無かろうかというところだ。ダシの深みはさすがと言うほか無いのだが、大勝軒でごまダレ風味にすると、こういう方向になるんじゃないかな、と思う味なのだ。

 ただし、キツ過ぎない酢の風味と、その後に訪れるゴマとほんのり辛い唐辛子の味は実に美味い。濃厚なごまダレには、ほんのりとパイナップルの甘みが感じられるし、食べ終わった後の口に残る爽やかさは山椒であろう。

 願わくば、「室内」で、「ちゃんとした容器」に入ったモノを食べたかった。
 あと、管理人個人としては、つけ麺はあつもりで食べたい。

 しかし、コレはなかなか美味かったぞ。1回のイベントで終わらせるには惜しい味だなぁ。レギュラーメニューにしてくれないか?