あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

マスメディアへのきちんとした評価

朝日新聞の記事から。ただし、気になった箇所だけ抜粋。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108180171.html

津波警報、テレビ各局が色を統一 色覚障害などに配慮
津波警報や注意報を地図でテレビ画面に表示する際、局によって異なっていた色合いを統一することが決まった。色覚障害者に見分けがつきにくい色の組み合わせも使われ、改善が必要と指摘されていた。複数の局から相談を受けた色覚研究者の仲立ちで各局の協力が実現した。
 日本テレビとNHKが、色のバリアフリー研究に取り組む東大の伊藤啓准教授(分子神経生物学)に相談。伊藤准教授が「どうせなら各局で統一しませんか」と呼びかけた。試作画面を色覚障害のある人に見てもらうなど約1年にわたって検討を重ねた。

 あまり取り上げられないけれど、マスメディアもちゃんと取り組んでいる好例だ。
 しかし、このところの「マスゴミ」批判というかマスメディアに対する不信はなかなか払拭されないし、恐らく、こういう取り組みもマスゴミ批判者にとっては知らないまま過ぎていくのであろう。

 当たり前すぎるハナシだけれど、このところのテレビ番組の貧困さは、社会情勢の変動も当然としてあるのだけれど、やっぱり「ケチっているところに良いモノは来ない」という、ある意味当たり前の事実なのだろう。
 広告料収入の減少からコンテンツへの経費削減が放送権料の極めて安価な「韓流ドラマ」依存を生んだのもそうだ。
 それに、テレビ業界が「安定化した職業」になったお陰で、何か新しい・突飛な内容で楽しませる娯楽番組を生むだけの活力ある人材がいなくなったのも一因だろう。今のバラエティ番組は「ひな壇芸人」を並べて駄弁らせるetc.みたいな判で押したような番組ばかりだ。

 企画が貧困なだけではなく、政治報道が「政界報道」に終始し、政策論争やメディアによる独自の取材など一向になされず「ワイドショー化」ているあたりがマスメディア不信につながっているのだと思うのだが、どーなんだろうか。

 ハナシは戻って、街中に増えた点字ブロックやスロープ。都市部の駅ではエレベータが設置されるようになって久しい。以前は車いすで電車に乗る人なんてほとんど目にしなかったが、いまでは当たり前の光景だ。
 そう、どんな人でも当たり前のように日常生活の送れるノーマライゼーションな社会へ向けて、日々、改善しているのである。そのささやかな一歩なのだろうが、きちんと評価したい。