- 作者: 加藤秀一,海老原暁子,石田仁
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 単行本
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多くの事例と図やデータにより、感覚的にジェンダーを理解できる好著である。内容は他者も指摘するように若干構築主義的だが、本質論のように内省的なものはかなり難解になるから、コレで良いと思う。
内容はジェンダーから始まって、フェミニズムによる「性」概念の捉え直しという極めてオーソドックスな展開だ。さらにセクシャルマイノリティ、トランスジェンダー、クィアなど、現代のジェンダーにおいて考えるべき様々な議論も取り上げられる。個人的に、この内容ですら違和をもつ人こそ、一番勉強の甲斐があるだろう。