あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

トスカニーニの新世界

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(XRCD)

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(XRCD)

 ふと、思い立って、トスカニーニ/NBCso.の「新世界」を久々に聴く。ブックオフで買ったけど、XRCDはもの凄い音質だな。半世紀以上昔のモノラル録音だが、こんなに生々しい音が飛びだしてくる。以前のCDでは骨と皮のような無残な演奏だったが、弦の厚みと、そのしなやかなオケの響きと、トスカニーニの理性が絶妙なバランスで聞こえ、あたかもギリシア彫刻のアポロ像みたいな均整のとれた美しさだとおもう。
 伝統的な解釈云々、好み云々はあるだろうが、ひとつの極を作った演奏には違いない。
 それでいえば、辻井伸行を週末に聴いたときから思ったのだが、音楽学校による「標準的な解釈」みたいなものが、毒にも薬にもならぬ現在の状況を生んでいるように思えてならない。辻井は音大で学んでいるが、その特殊な境遇が結局のところ、説得力を持った音楽観を持たせているように思う。