あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京国立近代美術館「美術にぶるっ!」展

東京国立近代美術館のHPは↓
http://buru60.jp/index.html

 もう終わってしまったけれど、東京国立近代美術館で開催されていた「美術にぶるっ!」展をこの間、会期ギリギリに観た。
 上野の西洋美術館もそうなんだけれど、国立美術館の持つ収蔵品は質・実ともに凄いラインナップだ。もちろん、都内には国立新美術館東京都美術館もあるけれど、企画展用の美術館というイメージだ。メトロポリタン・ミュージアム故宮博物館に言ったときはそうだったけれど、やっぱりミュージアム自身が自前のコレクションを持って、常設展に展示することで市民の本物の芸術に触れさせることが、芸術作品自体にとっても良いことなんだと思う。

 ともあれ、近代以降の日本美術を収蔵する国立近代美術館で、その収蔵品をメインに扱う、「常設展の企画展示」みたいな趣向で面白かった。いつも思っていたのだけれど、企画展を観た後に、常設展を観るだけの知力・体力はないし。それだけのボリューム。

 美術館は二部構成になっていた。第1部は『MOMATコレクションスペシャル』といって、収蔵品の展示。第2部は『実験場1950s』と銘打って、1950s以降の映像を軸に前衛芸術を社会背景とともに紹介する。まさに、この企画だけで、日本の近代美術史そのものと言っていいくらいの出来映えだった。本当に圧巻。
 管理人は日本美術史美疎いと言っても、狩野芳崖横山大観岸田劉生藤田嗣治などなど、日本史の教科書や美術の教科書に出てくる人たちの作品が勢揃いである。「生々流転」とか「崖」とか「アッツ島玉砕」を一度に観られる機会なんてそう滅多にないんじゃないか?
 なんでも。重要文化財を一堂に展示しているらしいけれど、コレは初めてのことらしい。

  
 惜しむべくは、あまりのボリュームに第2部は流してしまったこと。
 2回に分けるべきだったけれど、それだけの日にちは取れなかったんだよなぁ・・・。残念。


 なので、思わず、帰りに図録を買ってしまった。解説も充実である。