あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

近代秀歌 (岩波新書)/永田 和宏

近代秀歌 (岩波新書)

近代秀歌 (岩波新書)

 著者は細胞生物学者にして、歌会始の推薦者、朝日歌壇選者も務める。明治以降の近代歌人の残した短歌から、著者が厳選した100首を採り上げる。正岡子規与謝野晶子斉藤茂吉若山牧水など、まさにビッグネームの作品が順当に紹介されているし、土屋文明など現代まで活躍した歌人の作品もまた紹介されている。恐らく、長寿であったから意識されにくいが、土屋は近代歌人という著者のイメージなのだろう。読み終えてみると、この世界における「アララギ」の存在感に圧倒された。