あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

東京と交響楽団 第753回 定期演奏会Aシリーズ

日時:2013年6月18日(火)19:00開演(18:20開場)
場所:東京文化会館
指揮:大野和士
ソプラノ:リー・シューイン
テノール:オリヴァー・クック
バリトン:福島明也
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊

ブリテン:戦争レクイエム

 ベンジャミン=ブリテンは20世紀イギリスが生んだ最高の作曲家の一人である。もちろん人によっては「クラシックに限れば」というかもしれない。そこはやっぱりビートルズでしょ、とかね。

ブリテン:戦争レクイエム

ブリテン:戦争レクイエム

ブリテン:青少年のための管弦楽

ブリテン:青少年のための管弦楽

 でもブリテン管弦楽作品集とかを聞いてみると「これを20世紀中葉に作曲したのか!?」と思う程の「しっかりとした」曲なのである。イギリスは戦後も保守的な社会が残っていたからこそビートルズが生まれたのだ。といった話をどっかで見たか読んだかしたのだけれど、こういう音楽を聴くとそれもそうだな・・・と思ってしまう。
 管理人個人で言えば、20世紀の前衛過ぎる訳の分からない音楽を聴くよりショスタコーヴィチブリテンのような音楽の方が「音」を「楽しむ」コトが出来て良いんだけれど。
 さて、時期音楽監督に就任する大野和士によるブリテン「戦争レクイエム」だ。
 実演を聴くのは初めてだ。案外演奏機会が少ないんじゃないだろうか。それで言えばメシアントゥーランガリラ交響曲もそう。
wikipediaの「戦争レクイエム」の項目には次のような作曲の経緯が書かれている。 

この曲は名目上、1962年5月に英国ウォリックシャーのコヴェントリーにある聖マイケル教会に新たに建立された大聖堂の献堂式を行うために、この教会の委嘱によって書かれた。この教会自体も第二次世界大戦中の1940年、ドイツ空軍の大空爆によって破壊されたのであった。この空爆はその後「空爆で破壊する」という意味を持つcoventrateという新しい動詞を生み出すほどの有名なもので、いわばイギリス国民にとって第二次世界大戦を象徴すると言っても過言ではないほど悲惨な体験の一つであった。ブリテンは1960年後半から、作曲中であった他作品を中止してこの作品に取り組み、1961年12月に完成させた。そして予定通り1962年5月30日の献堂式に初演された。

 作品は、ソリストと合唱がそれぞれ別のパートを歌っていく形になるが、内省的ながらも聞きやすい。滅多に演奏されないのに都響はよく弾いていたと思う。今回は比較をする程、聞き込めてないのでこんな感じで。