舞台 銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵
「舞台版 銀河英雄伝説」を見てきた。もう8作目になるらしい。
銀河英雄伝説についてはhttp://www.ginei.jp/index.htmならびにwikipedia参照のこと
いやあ・・・自分にとって銀河英雄伝説(銀英伝)は中学生のこと夢中になって読んだ小説なので思い入れは結構強い。OVAは小学生のこと見ていたし、その後も中学、高校とレンタルショップで借りて観た。ブルーレイはお金が無くて買えてない(苦笑)。
今回の内容は創元SF文庫から出ている「銀河英雄伝説 外伝」の第5巻(ただし、同盟サイドの話であるタゴン星域会戦を除く)+OVA第11話「女優退場」といったところか。アスターテ会戦からの回想ってことで、そのあたりの内容が芝居となる。
間宮祥太朗演じるラインハルトは原作やOVAに描かれるキャラクターの印象に近かったように思う。実年齢も二十歳なのだそうな。じゃあ、大体それくらいかな。
キルヒアイス役の橋本淳はマジレンジャーの面影はない(笑)。そうか、もう25歳なんだな。立派なイケメン好青年であって、当時応援していたママたちもきっと喜んでいることだろう。それはともかく声質がOVA広中雅志に似ている。キルヒアイスは雰囲気よりも声質が個人的には結構大事な要素だ。じゃないと「キルヒアイス」にならない。
雰囲気はあまり似てないんだが16歳当時の役として思えば充分釣り合いがとれているのかな、と思った
今回の舞台はベーネミュンデ伯爵夫人が黒幕である。それで言うと広田レオナは独特の存在感を誇っていた。「ヘビ女」とラインハルトに言われる(OVAは貧相に描かれ過ぎるきらいがある)がそこは皇帝の寵愛を受けた女性だ。その辺、うまくやれていたように思う。
同盟側の智将・ヤンは田中圭がやったけど、イケメンであることは疑い得ないがヤンにしてはシャープだなぁ、と。ヤンって歳の割に老成してるんだよね。けれど田中圭だと若いんだよなぁ。実年齢からすると充分なんだけれど、これは小説の方が現実離れしてるんだろう。でも、やっぱりね。
あと、原作者・田中芳樹も交えたアフタートークでどうしても「ファイエル」って言いたいらしいけど同盟は「ファイヤー」だから残念ながら田中ヤンから本人が期待するセリフを言うことはできない。残念だ。
舞台版銀河英雄伝説でこれだけは言いたい!っていうのはナレーションはもちろん屋良である。時折はいるナレーションに感動した。一番ヨカッタ。できれば最後に「銀河の歴史がまた一ページ」って言って欲しかった(笑)。
この話は、舞台の切り替わりが多いから、演出する側は凄く大変だと思う。もともと舞台にすることを想定して作ってないからしょうがないんだけれど、その制約の中で、舞台前方を使ったり客席に移動したり、舞台にスクリーンをかけたりして工夫していた。