あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

水島朝穂『はじめての憲法教室 立憲主義の基本から考える』 (集英社新書)

早大教授の著者が自らのゼミ生と行ったゼミの模様を再編集しながら立憲主義憲法改正について語っている。著者は世間的には「9条護憲派」の筆頭学者のように思われているが、ここで展開されているゼミ生との議論は極めて抑制的・論理的な「立憲主義の観点」であり、違和感はない。あまり知られていないが著者自身が自衛隊装備などについて明るく、自衛隊の特殊性を肯定的に評価している。その意味で教条的な護憲の書とならないのが好印象である。だが本書を「はじめて」に読むには事前知識が必要で、入門書を読んでから、次に読むべき本である。