あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

印象派を超えて―点描の画家たち

クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に
印象派を超えて―点描の画家たち
ゴッホ、スーラからモンドリアンまで
2013年10月4日(金)〜12月23日(月・祝) 国立新美術館
 
 代休だったので、月曜開館している新美術館へ行ってきた。
 印象派から点描という、流れを体感できるピンポイントなテーマを持った企画展だ。
 実のところ、点描画というのはあまり好きではなかった。子どもの時に点描画を見た(どこで見たんだっけかなぁ・・・・・・)ときに、「点々ばっかりでちゃんと塗れよ」と思ったものだ。その時は子どもの視点だったからなのか、全体の構図よりも一つ一つの点に意識が向いて離れなかったのだろう。(一歩離れて見ても点が気になったものなぁ)
 今では適度に近視にもなり(苦笑)、離れてみると、しっかり点描の理論通りに鮮やかに色が浮かび上がって見える。

 モネ、シスレーなんかの印象派から始まって、スーラ、シニャックの点描画の確立から、クロス、リュス、ドニあたりの点描の発展を見てファン・ゴッホゴーギャンのような独自の作風を経由し、レイセルベルヘ、トーロップなどをの上にモンドリアンが来るという。
 でも、正直モンドリアンは分からない。都響のロゴみたいになっていて、アレは何なんだろうね。もうコンテンポラリーの世界に行っちゃっているんだろうけれど、自分にはシスレー辺りが一番見ていて楽しいなと思った。まだまだ経験値が足りていないなぁ・・・・・・。
 スーラーは光が溢れるような作品(「海を臨む」、とか)で、ここで「点描」が書きたかった今、見える「光」を何とかしてキャンバスに残したいという気持ちが分かった気がする。リュスはそうしたなか、労働者に焦点を当てて、単純に明るいだけじゃない、この技法を使った人びとの生活の厳しさなんかを表現するあたり独特である。世界史の資料集に載せればいいのに。

 そっからゴッホにつなげていくと、ゴッホの絵の持つ、生命力の強さに感動する。やはり違うね。でも、そこには連綿と繋がっていく流れがあるのが確認できる展示になっているのが面白い。
 分量的にもちょうど良く、これ以上展示するとちょっとパンクしそう(苦笑)。
 繰り返しになるが、テーマがハッキリとしていて面白く、かつ、勉強にもなるとおもうので、ぜひぜひご覧になると良いと思いますよ。

国立新美術館HP
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/km2013/index.html
展覧会HP
http://km2013.jp/index.html