地方自治論が専門の佐々木・中央大教授による著作である。著者には他にも
地方自治に関する新書を多く出しているが、本書は
都知事及び東京都に焦点を当てた
地方自治論の一冊と言える。日本の人口の1割、
GDPの2割、外国企業の支社の7割、カナダ経済に匹敵し韓国の国家予算と同水準の「東京都」という
自治体がどのような組織なのか。また、その長たる
都知事にはどのような権限があるのかをわかりやすく解説している。他にも戦後の歴代知事による都政の概要も紹介しており、
地方自治を知りたい人は必読であろう。あと、
都知事候補は全員読むべし。