あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

日本ではエスタブリッシュメントが平気で暴言をかましている。
先進国の中では一番、緩いんじゃないだろうか? 言霊の幸はふ国なのにね。

「マイクの調子が悪いなあ。壊れているのは韓国製だからじゃないか」「この時期になって小泉とか細川というキチガイが出てきて」/石原老人 おぞましい差別演説(今日の日刊ゲンダイ)

 一体、何をこじらせたら分別のある歳のハズがこうなってしまうのだろうか・・・。
 ともあれ。
 著者はヘイト問題に携わってきた弁護士である。
 現場に身を置く側から綴られるヘイトスピーチのあまりに汚い言葉に思わず腹立たしい気持ちになり、同時に国の無作為にも憤りを感じてしまう。日本の場合はアメリカ的な「言論の自由市場」の考え方の影響が大きく、ヘイトに対抗する言説をすることを重視し、表現規制を行わない風潮があるが、人権とはよりよく生きるための権利であると考えれば果たして今のままでよいのか。各国の表現規制をめぐる立法を紹介すると共に、在日外国人の基本法がない現状を指摘しているが確かに考えるべき事案であろう。
 それにしても、岩波、なかなか仕事が早いな。