あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ええ、政治ですが、それが何か?――自分のアタマで考える政治学入門/岡田憲治

 この本に書かれるような政治学の授業が行われたら、社会科学に興味のある学生は絶対に好きになるに違いない。そう思わせるような書きっぷりである。著者の岡田教授は政治思想系の研究者のようで、だからこそ「政治とは」と言うことに対してテクニカルな回答を与えず、逆に身近なところに政治は存在し、それは特異なモノでは何もなく、日常のなかにあって考えさせるようなモノだという事が強く分かる内容だ。ただし、引き合いに出される事例が身近で具体的である以上、数年経つとその例が古くなることは否めない。とはいえ、ゼヒ読んで欲しい一冊。