あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

ロミオとジュリエット

 さいたま芸術劇場で開催される、蜷川幸雄演出のオールメールシリーズによるシェイクスピア。アンコール公演という事でいつもと違って、今回は小ホールでの公演である。セットはほとんど無く、ハシゴと階段。舞台の上にセットはほとんどと言ってよいほど無い。
 しかしながら、それでも話の展開はよく分かるのだから凄い。
 今回はロミオが菅田将暉ということで月川悠貴演じるジュリエットの方が年上である。だいぶ大人のジュリエットに対して、情熱的でやんちゃなロミオといった趣だ。実際に、なんだか週刊少年ジャンプに出てきそうなキャラクターになっている。
 マキューシオもそうだけれど、今回の若者たちディボルトも含めて、だいぶ荒くれ者だと思う。もっというとチンピラだ。なんか、こんなに安っぽくて良いんだろうかという気もする。(そこが狙いなんだろうが) なんだかんだ言って、羽目を外した若者だけれど、キャピレット、モンターギュ両家共に、素養の無い若者ではないんだと思う。

 そして衝撃のラスト。既成イメージの破壊を狙っているのだろうが、ハムレットほど成功せず、逆に???な感じだった。
 8月15日に掛かるだからだろうか。偽りの平和など破壊すべし、そして全てが贖えと言うメッセージなら過激だな。