あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

映画『西部戦線異状なし』

wikipediaより

西部戦線異状なし』(せいぶせんせんいじょうなし、原題:All Quiet on the Western Front)は、1930年のアメリカ映画。ユニヴァーサル映画作品。第3回米国アカデミー賞最優秀作品賞、および最優秀監督賞を受賞した作品。アメリ連邦議会図書館が1990年、アメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品でもある。

原作『西部戦線異状なし』は、第一次世界大戦の敗戦国ドイツ出身のエーリッヒ・マリア・レマルクが1929年に発表し、世界的な大ベストセラーになった反戦的な小説である。

戦争の過酷さをドイツ側から描く、アメリカ映画としては異色の作品である。

 『西部戦線異常なし』を観ようと思ったのは、放送大学で「現代の国際政治」を観ていたら紹介されていたからだったと思う。今まで名前だけは知っていたが観たことがなかったのと、DVDを買っていたものの画像が汚くて観る気が起こらなかったからなのだが、Amazonで調べてみるとBlu-ray版は相当きれいだというので、注文してみてみることに。
 デジタルリマスタリング(?)みたいな処理をしているおかげで映像がとんでもなく鮮やかに復活している。特典映像で、このリマスタリング作業が紹介されているが、確かにこの技術は凄い。実際にブルーレイで観る映像はとても1930年の映画とは思えない。あまりの生々しさにヒトラーが見せなかった(原作を読ませなかった?)のも頷ける。
 第一次世界大戦が1914-1918まで行われていたことを考えると、それからわずか12年しか経っていない時点でこの映画が公開されている。役者や監督にも戦争のイメージを生々しく持っているだろう。
 あらすじはいくらでも検索すれば出てくるから省くとして、戦場で発狂する者、人間を殺したあとの逡巡、相変わらず無責任に戦争をあおり立てる者、日常に戻れない者、従軍経験者たちの連帯感、戦争を少し調べればそれこそ(第一次、第二次、ベトナムイラク戦争など問わず)いくらでも出てくるエピソードが既にこの映画には克明に描写されている。

 繰り返しになってしまうが、見違えるほどきれいになった映像なので観るならBlu-rayで。