東京都交響楽団 第777回 定期演奏会Aシリーズ(東京芸術劇場)
指揮/マーティン・ブラビンズ
ヴァイオリン/クロエ・ハンスリップ
ヴォーン・ウィリアムズ:ノーフォーク狂詩曲第2番 ニ短調(ホッガー補完版)*
ディーリアス:ヴァイオリン協奏曲
ウォルトン:交響曲第1番
なんだか、ボーイングみたいな記念すべきトリプル7の演奏会なんだけれど、残念ながら仕事が忙しすぎて、公判からしか行けなかった。
正確に言うと、協奏曲の終わる直前に着いて、客席ではアンコールから聴いたのだが・・・。
アンコールだけながら、ハンスリップのヴァイオリンは非常に質・量共に申し分ない。あれでベートーヴェンあたりを弾いたらさぞ素晴らしいんだろうな、と思ってしまった。
さて、まともに聴く事が出来たウォルトン。
若書きの交響曲と言うだけあって、ブラビンズは躍動感溢れる曲にしていた。都響ならもっと弦がなっても良いんだろうと思うけれど、そういう指示なんだろうから致し方ない。エア・チェック(ほぼ死語ではあるまいか)で聞いていた尾高&N響の同曲はもっとしんねりむっつりしていたから、その爽やかなアプローチは非常に新鮮であった。
贅沢を言えば、もっと都響は弾けるんだよなーと思う。そうした方が、第1、第4楽章はホールの良さと相まって、感動的だったに違いない。