あれぐろ・こん・ぶりお 2楽章

備忘録も兼ねて。日記なんて小学生の時宿題で課された1年間しか続かなかったのですが、負担にならないように書けば続くものですね。

青山学院管弦楽団 第103回定期演奏会

指揮:家田厚志
ソプラノ:立川清子
テノール:伊藤達人
序曲《謝肉祭》 作品92 / ドヴォルジャーク
歌劇《椿姫》より抜粋 / ヴェルディ
交響曲 第4番 ニ短調 作品120 / シューマン

 招待を受けて、青学オケの定期演奏会を聴きに横浜みなとみらいホールまで行く。1階席センターのど真ん中という、とんでもない席を用意して貰い恐縮してしまう。演奏は学生のエネルギー溢れる、非常に推進力あるメリハリのきいた演奏。学生オケなんだからそれくらいでちょうど良い。
 ドヴォルジャークチェコの土俗性よりはドライな響きだった。フルートとクラリネットは白眉である。1曲目にこれを持ってきたのはなかなか良い選択だと思う。オケのウォーミングアップにはかなり良いのではないだろうか? ともあれ、青学オケ、ヴァイオリン多いよなぁ。2ndの多さ!!!
 ヴェルディ「椿姫」は自分はイメージがトスカニーニによって鳥の「刷り込み」状態だから、指揮者(家田厚志)にはもっと力強く歌ってくれても良いのだけれどそれよりはタテを揃える、ダイナミズムをとるといった基本的な部分を大事にしていたように思う。立川清子は自分なりのヴィオレッタで圧巻。
 シューマン交響曲4番は「同系色の絵の具を厚塗りしたような響き」なんて言わるくらい演奏効果が上がりにくい曲だが学生の各パートが全力で演奏することで、かなり立体的な響きが立ち現れていた。ファゴットトロンボーンコンバスが全体的に抉っている。推進力も相俟って、初めて聴いた曲のようなフレッシュさだ。

 終演後も含めて、天気にも恵まれ、もうちょい横浜を満喫したいと思うような休日の午後であった。